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ジェイ・チョウら、「王妃の紋章」来日記者会見

中国史上もっとも華やかな唐王朝末期を舞台に描く史上最大の愛憎劇

黄金の裏には決してのぞいてはいけない秘密がある――。

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リア・ディゾンさん(右)とジェイ・チョウさんは2度目の対面

 チャン・イーモウ監督(57)が最新作「王妃の紋章」のPRのため来日、11日、都内で会見が行われた。本作品で第二王子として出演している、台湾出身の歌手ジェイ・チョウさん(29)と「ラストコーション」などのヒットメーカーで知られる製作のビル・コンさんも出席した。

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Q絢爛(けんらん)豪華というのがテーマになっていますが、チャン監督が演出する、北京五輪の開幕式も豪華になるのでしょうか?

Aチャン・イーモウ監督:開会式と映画はおそらく全く違ったものになります。豪華絢爛を追求する必要はないと思います。中国の伝統と精神を世界中の人に理解してもらいたい。大きな場所ですし、時間の制約もあるので、シンプルでわかりやすくしたいと思います。

Q衣装やセットが大変豪華ですが、準備期間やリサーチにはどのくらい時間がかかりましたか?

Aチャン監督:この物語は中国で有名な舞台劇です。特に演技を学ぶ学生にとっては、必修科目となっている誰もが知っている有名な原作です。バックグラウンドは1930年代の中国の社会です。個人的には豪華絢爛な唐の時代に興味があり、その下には、登場する人物の孤独、悲しさその両方の大きな落差を表現できると思いました。

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「ジェイ・チョウの作品は全部見ている」というリアさん

 準備期間には少なくとも8か月は必要で、資料を集めたりリサーチを行いました。

Aビル・コン:この作品は中国映画史上で最高の制作費がかかっています。衣装にしてもセットにしても、一番お金をかけ、最高のスタッフを集めました。

Qジェイ・チョウさんは、自身でも映画の監督をされていますが、チャン監督からなにか影響を受けましたか?

Aジェイ・チョウ:いろんな場面で監督から影響を受けました。撮影中、ボクの出番がないときは隣で密かに監督を観察していました。監督は隠さずいろいろ教えてくれました。たとえば色使いに関してです。ボク自身映画を撮るときには、華麗なもの美しい景色を撮影しますが、ボクが生まれ育った台湾には美しい風景がたくさんあります。チャン監督は、ラブストーリーの場合、親子のシーンの感情を描く場合などと、色使いを使い分けます。

Aチャン:(ジェイの言葉を聞いて)おせじじゃないの?とおもいつつ、いろいろ考えました。「王妃の紋章」の撮影中、ジェイが監督をしたMTVの作品を見ましたが、とてもユニークなアイデアがありました。とても好きな作品です。俳優としてもすばらしい想像を超えた演技をしている。この映画が中国で上映されて、マスメディアだけではなく、演技に対し観客から高い評価を受けました。

 たくさんの登場人物の中で、唯一愛の心を持つ、明るい気持ちを持てる人物はジェイだけです。他の人物には奇妙な人が多いのと違って、特に母に対する愛、母親のためになんでもする。彼の演技は観客に大きな感動を与えました。最後は死んでしまうのですが。エンディングのテーマソングもジェイ自ら手がけています。初めて聞いたときには感動しました。彼は映画に出演し登場人物に対して、理解を持っているからです。作詞・作曲もし、自ら歌っています。彼は、この映画に関してはすばらしい仕事をしてくれました。彼がこの映画に登場したことにより、感動に彩を添えています。

Q主題歌についてどのような思いが?

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ジェイさんの右手のひとさし指には大きな指輪が

Aジェイ:映画撮影時にすでに作詞のことを考えていました。撮影が終わってから作詞・作曲にとりかかりました。今までボクの初アルバムからどちらかというと中国的な色彩が強いものでしがたが、今回は違う路線を取り入れ、みんなが口ずさめるようにしたかったので、歌詞をメロディーにあわせられるよう、じっくり時間をかけて作りました。

Q歌手として活躍しているジェイさんですが、今回のような大作にジェイさんを起用した理由は?

Aチャン:この映画の脚本を手がけた段階で、迷わず王妃、国王役にコン・リーとチョウ・ユンファを人選しました。2人は出演を快諾してくれました。次に若者を選ぶときに今を代表する人を選びたかった。純粋な真心を持ち、素朴で、でも特別な気質を持った役者ということで迷いなくジェイを選びました。ちょうど同時期にプロデューサーも彼が適役だと推薦してくれ、すんなり決まりました。この3人は黄金のトリオだと思います。おかげで中国の興行成績も「HERO」を抜き1位になりました。ジェイが作ったエンディングテーマも、去年の発売以来中国ではトップワンを記録し、着メロやカラオケでも必ず歌われるほどの人気です。

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トップシンガーとして、日本武道館公演を行うジェイ・チョウさん

Aジェイ:この映画に出演するに当たり、とても大きなプレッシャーを感じました。以前出演した「イニシャル−D」とは全く違う作品で、「イニシャル−D」は自分が大好きなマンガが原作でしたが、今回の映画の中で国際的なスーパースターの2人とと共演でき、夢のようでした。自分がもし1回でもNGを出すと1000人以上の出演者に迷惑をかけてしまい、障害がおきますし、立ち回りなどで、NGを出すと全員がもう1度やり直しになってしまいます。それはとてもつらいのですが、やってみてとても価値のある仕事だったと思います。そしてなにより皆さんとの仕事で楽しい経験を得ることができました。監督はボクが何度もNGを出しても絶対に怒りませんでした。

Qチョウ・ユンファさんとの共演は?

Aジェイ:チョウ・ユンファさんはとても親しみやすい方です。彼のことはテレビでは知っていました。実は撮影中にボクの不注意でチョウ・ユンファさんの手に当たってしまい、すごく緊張しましたが、彼はニコっと笑って「大丈夫です。もう一回やりましょう。もっと力を入れてやらないと迫真の演技はできない」といってくれました。このでき事でボクはますます彼をすごい人だなと尊敬しました。

Qアーティストとしても活躍しているジェイ・チョウさんですが、歌手と演技者では表現に違いはありますか?

Aジェイ:音楽と映画はまったく違う芸術だと思います。音楽を使って物語を語るのはわりとやりやすい。メロディーさえあれば他に何もいらない。聞いている人が頭の中でいろいろ想像して自分の物語を作ってくれる。大きな空間が保てます。一方、映像を使っての物語の表現は、ボクもMTVで作りましたが非常にむずかしい。わずか2、3分の中で物語を語り理解してもらうのはむずかしい。それをやってみてボクは映像監督は本当に大変だと思いました。音楽に時間をかけた方が収穫が大きいと思うので、今年は映像を作る仕事はやらないことにしました。いい役者をやろうと。いい役者は監督の要求を聞いてしっかり受け止めて、演技をすればいいのでそういった意味では気が楽です。

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チャン・イーモウ監督

Qスーパースターとの共演は?

Aジェイ:最初は2人ともスーパースターなので緊張したけれど、一緒に現場にいるの身近な存在になりました。共演してみてどんどんボクを演技に引き入れてくれ、親しみが持てました。ボクは演技では新人ですが、読み合わせやリハーサルで相手の演技にあわせてくれて、励ましてくれたので、すぐに役に入ることができ、自分の演技だけではなく相手の演技にも配慮してくれ、さすがにスーパースターだなと思いました。また、次回も共演できることを期待します。

Qプロデューサーのビル・コンさんは、「ラスト・コーション」など立て続けにヒットを飛ばしていますが、成功の秘訣は?

Aビル:成功の秘訣はひとことで監督がすばらしいからです。私は裏方なので、映画の成功は鍵は監督の手腕にかかっています。私はそれ以外にも駄作もいっぱい作っていますので、まだまだです。

Aチャン:ひとことで言えば、ビルさんはいい人です。「HERO」以来いっしょに、仕事をしているが、ビルさんは人を困らせないし、助けてくれ快適に仕事ができる。一方で、映画配給について国際的ネットワークなどの人脈を持っており、いい監督はみんなビルさんと仕事をしたがる。

Aジェイ:ボクはビルじゃなくて「ボス・コン」と呼んでいます。第一印象は「お金持ち」これは冗談ですが、ビルはボクを信用してくれ、初対面で「じゃ、撮りましょう」と言ってくれた。新人にかける勇気がすばらしいです。ビルに感謝しています。

Q(ゲストとして花束を贈呈したリア・ディゾンさんに)作品の印象は?ジェイ・チョウさんとの再会は?

Aリア・ディゾン:すばらしかったです。マーシャル・アーツの技術もありますが、ギリシャ悲劇のようなストーリしっかりしていて、映像的に楽しく、映像も物語りもすばらしかったです。

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ヒットメーカーのビル・コンプロデューサー(右)

Qジェイ・チョウさんの大ファンだとか。

Aリア:ずっとまえからファンでした。(笑)

Q今回の作品は?

Aリア:すごいヤバイ。(笑)ジェイが演じた王子は忠誠心がある人で母親に対する愛が感じられとてもよかったです。

Qリアさんと再会し、コメントに対してどう思いましたか?

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「手を振ってください」とのリクエストにチャン監督の?なポーズ

Aジェイ:(日本語で)うれしいです。(実際に会ってファンだといわれると)恥ずかしいです。

Qどうもありがとうございました。

公開情報 「王妃の紋章」

4月12日(土)、東劇ほかにて全国ロードショー

http://www.ouhi-no-monsho.jp/

出演:チョウ・ユンファ、コン・リー、ジェイ・チョウ、監督チャン・イーモウ

© Warner Bros. Entertainment Inc.

(ヨミウリオンライン 遠山留美)

2008年2月13日  読売新聞)

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