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    発言小町で話題になっている事柄を、専門家らの意見も交えながら掘り下げます。
    小町拝見

    「最近の若い人」との出来事…俵万智

     「最近の若い店員さん」についてのトピがあった。

     いわく「妙に屈託が無い」「妙になれなれしい」「気が利かない(気を利かせようとしない)」「失敗しても悪びれない」。

     すべての「最近の若い」人がそうとは限らないだろうが、私もコールセンターの若い女性の対応にとまどったことがある。

     息子がある検定試験を受けたいと言ったので「(今住んでいる)石垣島でも受検は可能ですか」と問い合わせたところ「(本島の)那覇会場まで来ないと無理ですね」とのこと。しかたなく那覇で受けることにしたら、その後、学校から検定の案内があった。小学校が会場で受けられるという。

     改めて問い合わせると「それは、団体受検ですね。人数がまとまれば島でも大丈夫!」と明るい回答。そういう案内は、前回なかったことを訴えると「この番号は個人受検のコールセンターなんで」。

     私の調べかたが未熟だったのかもしれないが、問い合わせをするような人は「団体受検」なるものがあることさえ知らなかったりするのだ。ひとことアドバイスをしてくれてもいいように思う。

     「今回はしかたないけれど、これから同様な問い合わせがあったら、団体受検のことも教えてあげてはどうですか」と提案すると「それは、できません(キッパリ)。私、個人受検の係なんで」と言われてしまった。

     「どうやらあなたでは話が通じないようだから、今後のためにも上の人を出してください」とお願いすると、数分後にかかってきた折り返しの電話。でも、なんだか話がかみあわない。よくよく聞くとその「上の人」は上司ではなく、先ほどの人に、コールセンターのバイトを紹介した先輩だった。

    俵 万智(たわら・まち)
     歌人。1962年、大阪府生まれ。24歳で出版した歌集「サラダ記念日」がベストセラーに。96年から読売歌壇選者。近著に「旅の人、島の人」(ハモニカブックス)など。

    「小町拝見」は、女性筆者5人が週替わりで担当します。

    2015年04月06日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


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