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    発言小町で話題になっている事柄を、専門家らの意見も交えながら掘り下げます。
    小町拝見

    他人の目より自分の機嫌…深澤真紀

     婚約指輪の代わりに4万円のネックレスをもらい、ショックを受けたというトピ。小町ではとかく「婚約指輪」が話題になりがちだ。


     私自身は「女オンチ。」という本も出しているほどその手のことに疎く、結婚にまつわるイベントはなにもしなかったので、婚約指輪も結婚指輪ももっていない。ちなみに冠婚葬祭に必要というパールのアクセサリー一式も持っていない。

     アクセサリーが嫌いなわけではない。ただ粗忽そこつ者で傷つけたりなくしたりしてしまうので、1万円くらいのものでいい。私の持っている一番高いアクセサリーは、ネックレスが3万円、イヤリングが2万円、指輪が2万円だ。周りはあきれているかもしれないが、困ったこともない。

     さて、有名な「婚約指輪は給料の3か月分」というコピーは、1970年代にダイヤモンド業界が仕掛けて大成功したものだ。バレンタインやハロウィーン、恵方巻きなども同様に、業界が仕掛けて成功したものだ。だからといって、これらに意味がないとは思わないし、イベントを楽しむことは悪くない。それに「どうしても欲しい物」はある。それが本当に婚約指輪なら、2人できちんと話し合うことも大事だろう。

     しかし、自分の人生をすべてイベントにしてしまったら、他人の目を気にしつづけなければならないから大変だ。そして婚約指輪や、結婚にまつわることは、イベントとして楽しむことに、あまり向いていないかもしれない。私はガジェット(面白い小物)を買うのは大好きだが、それを誰かに話したり、SNSなどに載せたりすることは、面倒くさいのであまりしない。

     それよりも「誰かを気にせず、自分の機嫌だけをよくする」ことのほうが気が楽なのである。

    深澤 真紀(ふかさわ・まき)
     コラムニスト、淑徳大学客員教授。1967年、東京都生まれ。2006年「草食男子」「肉食女子」を名付けた。著書に「日本の女は、100年たっても面白い。」。
    2017年03月06日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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