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    発言小町で話題になっている事柄を、専門家らの意見も交えながら掘り下げます。
    小町の法律相談

    Q.夫の不倫相手に慰謝料請求したい! 離婚で金額は変わる?

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     単身赴任中だった夫が、職場の既婚女性と不倫をした結果、相手の女性は離婚。彼女に慰謝料請求したいと考える女性が、「発言小町」の法律相談に質問を寄せました。

     女性は「(自分自身が)離婚した場合と、離婚しなかった場合、いくらとれますか?」と聞いています。

     トピ主は結婚10年、子どもが2人います。投稿によれば、「不倫相手をその気にさせ妊娠させたり、私と別れると言った夫は悪い」と夫にも問題があると言います(相手はその後、中絶)。しかし、相手女性は、夫が既婚者だと知っていたのであり、「なんでこんな(つら)い思いにならなきゃいけないのか」とトピ主には許せない気持ちもあるようです。

     すでに夫は、相手女性が離婚する際に、相手の夫へ慰謝料を支払っています。今後、トピ主が相手女性に慰謝料請求をする際、トピ主が離婚した場合と離婚しない場合とでは、慰謝料の金額には違いはあるのでしょうか。河原崎弘弁護士に聞きました。

     トピはこちら⇒「不倫相手の慰謝料請求について

    A.慰謝料の金額は、明確な基準はなく、事情によって異なる

    責任の有無は?

     夫婦の一方と肉体関係を持った第三者は、相手に配偶者がいることを知っていた場合、または過失によって知らなかった場合、誘惑して肉体関係を持ったかどうか、自然の愛情によったかに関わらず、損害賠償(慰謝料)義務があります。

     相談の事例では、相談者の夫が既婚であることを、その女性は知っていたとのことですから、賠償義務はあります。

     また、夫が不倫相手の配偶者に慰謝料を支払っていたとしても、相談者自身もまた、夫の不倫相手に慰謝料を請求することはできます。ただし、時効(不倫を知ってから3年以内)があることに注意が必要です。

    慰謝料の金額はどうなる?

     慰謝料の金額は、被害者が受けた「損害」の程度によって決まります。不倫期間が長く、子どもまで作れば、被害を受けた配偶者の損害は大きいと考えられます。また、配偶者が不倫した結果、離婚に至れば、もちろん、損害は大きいです。さらに、愛人が積極的であったなどの理由も、一般的には、慰謝料が高くなる要因となります。

     不貞行為を理由とした慰謝料の金額は、明確な基準はなく、事情によって異なります。たとえば不貞行為が「離婚の主たる原因とはいえないが、離婚に至る重要な要因」だった場合の慰謝料は50万円とした判決があります。一方で、不倫相手との間に子どもを作り、20年続いたケースでは、配偶者に支払う慰謝料を500万円とした判決もあります。

     多くの例では、この中間です。慰謝料は、離婚した場合(不貞により、婚姻関係が破綻した)は150万円~200万円位、離婚しない場合は50万円~200万円位になるでしょう。

    【取材協力弁護士】

    河原崎(かわらざき)(ひろし)弁護士

    昭和48年、弁護士登録。平成16年~平成22年、都内の法科大学院教授。現在は「第二東京弁護士会」(苦情相談委員、紛議調停委員)、渋谷区法律相談委員。著書・監修に「ストーカー撃退マニュアル」「離婚の法律相談」「そのまま使える会社書式大全」「相続の諸手続きと届出がすべてがわかる本」「遺族のための葬儀 法要 相続 供養がわかる本」

    事務所名:河原崎法律事務所

     

    ※この記事は法律相談サイト「弁護士ドットコム」とのタイアップ企画です。大手小町の掲示板「発言小町」に寄せられた相談に弁護士が回答します。相談はこちらからお寄せください。

     

    2017年03月03日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


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