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    発言小町を基に、少子化ジャーナリスト・白河桃子さんが社会現象などを分析します。

    祝優勝! 美人すぎる関取の妻から「本気の美人」の婚活について考えた

     大相撲初場所で優勝した琴奨菊。日本出身力士10年ぶりの優勝ということもありましたが、「奥さんが美人」と(ちまた)で話題になっています。

     あまりに美しいので、「ひょっとしてモデルか女優さん?」とか、記者会見での落ち着きぶりから「有名クラブのチーママ?」などと思ったのですが、スポーツ紙の報道などによると、「元アパレル会社勤務の一般女性」ということです。やっぱり、人は「本気の美人」をみると、いろいろと想像をふくらませてしまうのですね。

    美人から積極アプローチされた「ふつうのおとこ」

     さて、発言小町に「169センチの美女」からアプローチされ、困惑気味な東証1部大手にお勤めの「ふつうのおとこ」さん(28歳)からのトピがありました。

     トピはこちら⇒「169cmの美人登場、持て余し気味。」

     ふとしたことから知り合って名刺を渡した女性から手紙が2回きて、真剣にアプローチされ、今交際中。男性なら舞い上がりそうなシチュエーションですが、トピ主さんはそうでもありません。

     「本来私は地味な女性が好きで結婚するならそういうタイプだと思い込んでいました。彼女は正反対、169cm・派手目・クラっとするプロポーション……いかにも高く付きそうな女性(26歳)です」

     結婚前提で突き進む彼女に対し、腰が引けている様子のトピ主さん。「結婚相手は美人だから良いというものではありません。家へ帰り落ち着けるか穏やかな気分になれるか否かです」といいます。

     よほど美人にひどい目にあったことがあるのだろうか? さらにトピ主さんの投稿を読んでみると、こんな思い出がありました。

     「中高生の頃の思い出です。美人に対し、普通の男子は気後れしてしまい、中々近付けません。そんなものでした。大学時代も同じく。適度に可愛(かわい)い子が一番モテます。その上のレベルとなると、普通の男子学生ではちょっと無理です」

     ふうむ、美人をずっと遠目で見てきたタイプですね。そして、人生にはリスクをとらない慎重なタイプとおみうけします。最初から確率が低そうな、または「コストが高くつきそうな」タイプを避けて、いままで堅実に安全に人生を歩いてきたのかもしれません。

     その後も投稿が続いており、まだまだ交際続行中ですが、トピ主さんはあくまで淡々としています。

    現役美人からも元美人からも…「美人は性格がいい」証言

     おもしろいのは、レスの中に「美人は見た目と違って、実は性格がよいのだ」という証言がいっぱいあったことです。現役美人、元美人、美人の友人、美人の親など、いろいろな人から寄せられています。

     「美人は性格が良いのか?」――これはよく議論される永遠の命題ですね。

     職業美人(モデル、女優、タレントなど)は別として、確かに「人前に立つ仕事をしていない」美人の友人をみると、「すごい美人だけど、逆に目立たないように努めている」人も多いです。性格の良い人も多い。(芸能界の美人が性格悪いというわけではありません。今回はあくまで美人の素人を対象に論じています)

     「誤解してますね~(笑)。派手目の美人は意外と地味な性格の子が多いですよ。あ、普通の容姿を頑張って美人に見せている人ではなく(笑)、本気の美人は、です。そして彼女達のお悩みは『近づいてくる男は大体遊び目的』というヤツです。トピ主様の彼女もこのタイプではないでしょうか。声を掛けるのは、遊び慣れ、断られ慣れている、ちゃらーい男性だけ」

     「実際は外見と中身と言うのは必ずしもリンクするものではなく派手な服を着ながら会社とおうちの往復で料理や読書が楽しみという地味な生活でした」

     また21歳、美人の娘さんを持つ方もこんなふうに言っています。「うちにも21才の娘がいるのですが親に似ず170cmのすっきり美人顔。大学生ですが、いいなと思う男の子はほとんど普通の身長の可愛らしい女の子に()かれていくそうで全く同級生からはもてません。たまに熱烈に声をかけてくださる男性は10も年上の社会人男性ばかりで(苦笑い)。どうか、彼女の性格や中身を見てきめてあげてくださいね」

    中身は普通の婚活女性!?

     美人には美人の悩みがあるのですね。そして美人である圧倒的なアドバンテージを生かせる“プロ美人”になる人もいれば、ならない人もいる。プロ美人にならない人には、その美貌は時としてマイナスに働くこともあるのですね。

     せっかく「結婚したい」男性と出会っても、このトピ主さんのように「持て余されてしまう」。また「まじめな人と結婚したい」のに、「自分に自信があって、女性の外見にしか興味がない」既婚者などに言い寄られてしまう――などなど。

     「派手な美人はお金がかかる」「なにか裏がある」と相手を疑いの目でみるのは、せっかく向こうからアプローチしてくれたのに、もったいない。裏の裏のパターンとして、「彼女はトピ主さんと同じ会社のチャラ男に失恋したばかり。見返してやりたいとトピ主様に接近してきた」というストーリーを考えたのですが、そうなら、もっと年齢や地位が上の人を狙いそう。本当に「お金がかかる」のでしたら、いくらでも彼女にお金をつぎ込んでくれる人はいるでしょう。

     いかにも堅実なトピ主様にアプローチしてくるのだから、彼女も「堅実な結婚相手」を探している、ふつうの婚活女性かもしれません。最後にこんなレスがあったので紹介します。

     「美女に生まれるのもほどほどに生まれるのも本人とは何の関係もないのですよ。つまり中身は普通の人だって事です。そのゴージャスさんも所詮(しょせん)は普通の人でまともな結婚がしたいという事なのでしょう。自分を知っている人だという感じがします」

     次の展開が気になります。ぜひ続報の投稿をお待ちしております。

    2016年01月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    白河桃子 (しらかわ・とうこ
     少子化ジャーナリスト・作家。相模女子大客員教授。「一億総活躍国民会議」委員。東京生まれ、慶応義塾大学卒。婚活ブームを起こした「婚活時代」(山田昌弘共著)は19万部のヒットとなり、流行語大賞に2年連続ノミネート。著書に「妊活バイブル」(講談社新書)「女子と就活」(中公新書ラクレ)「産むと働くの教科書」(講談社)「格付けしあう女たち」「専業主婦になりたい女たち」(ポプラ新書)など。「仕事、出産、結婚、学生のためのライフプラン講座」を大学等で行っている。最新刊は「専業主夫になりたい男たち」(ポプラ新書)。公式ブログ:http://ameblo.jp/touko-shirakawa ツイッター:@shirakawatouko


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