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    女性向け住宅ローン充実

    出産後1年は金利優遇など

     女性向けの住宅ローンが充実してきた。福利厚生サービスを安く使えるなどの特典があるほか、働き方が多様な女性に合わせ、勤続年数などの借り入れ要件を緩和している商品もある。自分のライフスタイルに合った商品を選びたい。

     女性の社会進出が進み、自分で住宅を購入する女性が増えてきた。住宅に関する調査や企画を行う一般社団法人「女性のための快適住まいづくり研究会」(東京)が1991年から開くマンション購入講座の参加者は、30~40歳代が6割を占める。代表の小島ひろ美さんは、「将来の年金に不安がある中、いずれ結婚しても転売したり、貸したりできる資産として考える人も多い」と話す。

     女性の需要を取り込みたいと、金融機関では、融資要件の緩和や多彩なサービスなどの特徴がある女性向けローンを打ち出している。「女性は一般的にコツコツ返す人が多く、単身者の場合、男性より審査が早いくらい。女性が借りにくかった以前とは様変わりした」と小島さん。

     ゆうちょ銀行が代理店として扱うスルガ銀行(静岡)の住宅ローン「ホームローン夢舞台 働く女性応援型2」は、融資の条件で勤続年数を問わない。金利は比較的高いが、女性に多い非正規社員でも申し込みやすい。

     三井住友信託銀行は、女性が住宅ローンを利用した際、専用のサービス「エグゼリーナ」が付いてくる。産前産後休暇や育児休業で一時的に収入が低くなった場合のサポートとして、出産後に金利が1年間、0・1%低くなる。ほかにも、条件を満たせば、けがや病気での入院時に1日1000円を受け取れる医療保障保険の特典が付く。

     りそな銀行の「りんnext」は、がんや脳卒中と診断された場合にローン残高が0円になる「3大疾病保障特約」について、通常は借入金利に0・25%の上乗せが必要なところを、0・15%で済む。女性特有のがんである乳がんが若年層でも発症しやすいため、安心して借りられるようにした。繰り上げ返済の手数料も、通常はインターネット上の手続きのみ無料なのが、店頭でも無料となる。

     京都銀行の「ロング・エスコート」は、ローンの返済中、提携する福利厚生会社「リロクラブ」(東京)のサービスを優待価格で利用できる。

     女性向けを含め、様々な住宅ローンの中からどういう点に気をつけて選べばいいのか。ファイナンシャルプランナーの八束和音やつかかずねさんは、「重視したいのは、金利と繰り上げ返済のしやすさ。商品によっては、付帯のサービスに上乗せの金利負担が生じたりする場合もある。得にみえるサービスも本当に必要なのかどうかよく考えて」とアドバイスする。

     一般的に結婚や出産をすれば、女性は男性以上に生活や就労のスタイルに変化がある。「一生シングルと決めていても、親の介護が必要になるケースもある。本当にマイホームが必要か、ローンを背負えるか、慎重に判断してください」と話す。

    住宅ローンを選ぶ際のポイント
    ・無理のない資金計画を立てる。月々の返済額の目安は、今の家賃と毎月の貯金の半額を足した額以内にする
    ・人生設計をする上で、マイホームを持つメリットとデメリットを考える。将来、家族構成や就労スタイルが変わる可能性があることも忘れずに
    ・自分に不要な特典や別途コストがかかる商品もある。金利や使い勝手を重視し、特典に目を奪われすぎない
    (小島さん、八束さんの話を基に作成)
    2016年02月04日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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