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    子どものスマホ 有害サイト防ぐ

    閲覧制限のサービス利用

     スマートフォンを持つ子どもが増えている。便利な機能が多い反面、インターネット上で危険な情報に接触する恐れもある。トラブルを防ぐため、有害なサイトをブロックする「フィルタリング(情報の選別)」を利用したい。

     フィルタリングは、子どもが有害な情報に接続するのを制限する機能だ。アドレス情報などに基づき、「アダルト」「ギャンブル」などの分類に該当するサイトの閲覧やアプリの起動ができなくなる。

     有害サイト規制法では、携帯電話会社などに対し、保護者から不要の申し出がない限り、18歳未満が使う端末にフィルタリングをすることを義務づけている。だが、内閣府の2015年度の調査では、実際の利用率は45%。青少年環境整備担当の松本晃さんは「親がフィルタリングの重要性を十分理解しないまま、子どもの意向に左右されて外していることもある」と話す。

     フィルタリングがないと、見知らぬ大人と交流サイトでつながるなどしてトラブルに陥りやすい。警察庁によると、15年上半期に主にスマホを使い、交流サイトを通じて性被害などに遭った子どもの96%がフィルタリング未利用だった。

     子どものネット利用に詳しい兵庫県立大学准教授の竹内和雄さん(生徒指導論)は、「フィルタリングを利用しないのは、夜の繁華街を子ども一人で歩かせるようなものだ」と指摘する。フィルタリングが設定されているかどうかは、携帯電話各社の窓口や専用サイトで確認できる。されていなければ、各社のサービスを利用しよう。多くが無料だ。

     スマホのフィルタリングは〈1〉携帯会社の通信回線〈2〉無線LAN回線〈3〉アプリの利用制限――の3種類ある。〈1〉だけ設定しても、公共施設や自宅などで使える無線LAN回線経由で有害サイトに接続できてしまうので、3種類全てを設定するのが安心だ。

     設定方法は、会社や機種によって異なる。NTTドコモのアンドロイド端末の場合、「spモードフィルタ」というサービスを申し込む。通信回線が制限されるほか、無線LAN用の「ファミリーブラウザ for docomo」、アプリ制限用の「あんしんモード」というアプリがインストールされる。これらの初期設定をすれば、3種類のフィルタリングが機能する。

     多くのサービスでは、制限対象とするサイトやアプリの種類を、保護者が小・中・高校生向けの3段階から選べる。他にも、フィルタリング機能付きの子ども用スマホを購入したり、スマホやパソコンなど複数の端末を一括管理できる有料のフィルタリングソフトを使ったりする方法がある。

     フィルタリングで見られないサイトが増えれば、子どもは不満を持つかもしれない。竹内さんは「親が押しつけるのではなく、なぜ制限が必要かを親子で話し合ってほしい。スマホの使い方やしてはいけないことなどを家庭や学校で学ばせることも大切だ」と話す。

     また、フィルタリングで全ての有害サイトをブロックできるとは限らない。危険なサイトに接してしまったら、すぐに親に報告させる。金銭的な被害が出た場合は、親子で消費生活センターに相談しよう。

    スマホのフィルタリングのポイント
    ・携帯電話各社が提供する無料のサービスなどを利用する
    ・各社の通信回線、無線LAN回線、アプリの3種類のフィルタリングが必要
    ・学齢に応じた設定や、子どもが見たいサイト、使いたいアプリを個別に保護者が許可することもできる
    (竹内さんの話を基に作成)
    2016年03月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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