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    名刺交換のマナー…まずは名刺入れの上に

     年度が替わる時期は、仕事で名刺交換をする機会が増える。名刺交換の仕方で相手の第一印象も変わってくるので、マナーを改めて見直したい。

     企業向け教育研修などを行う会社「キャプラン」の講師、伊東絹子さんは、「名刺交換は、初対面の人への大切な自己紹介で、信頼関係を築く第一歩です。名刺はその人の分身といえるものなので丁寧に扱いましょう」と話す。

     まず、自分の名刺は手帳や定期入れではなく、専用の名刺入れに入れて持つようにしよう。出す時に探さないよう、男性は左胸の内ポケット、女性はカバンの取り出しやすいところにしまっておく。

     交換の仕方には、〈1〉自分の名刺を両手で先に渡してから相手の名刺を受け取る方法、〈2〉相手と同時に片手で交換する方法――がある。伊東さんは、「両手で差し出すのはかなり丁寧な方法。仕事の場面では同時交換がスタンダードです。相手の人数が多いと名刺交換だけで時間がかかってしまいます」と話す。

     名刺交換は相手の正面に立って、顔を見ながら行う。机やテーブル越しの交換やカバンや書類などを手に持ったままの交換は避けたい。

     両手で渡す時は、相手が読める向きにした名刺を名刺入れの上にのせ、そのまま指をそろえて差し出す。自分の会社名と名前を名乗りながら、渡すとよい。

     一方、相手と同時に交換する時も、まずはいったん名刺入れの上に名刺をのせるのがマナーだ。この時、会社のロゴや自分の名前の部分を指で隠さないようにする。その後、左手で名刺入れを持ち、右手で相手の名刺入れの上にのせるようにして名刺を渡す。自分も同様に受け取る。「頂戴いたします」などと一言添えるとよい。渡す時は、相手の名刺の上から渡す形にならないように、手の差し出し方を調整しよう。

     相手の名刺を受け取ったらすぐに右手も添え、名刺入れは胸の高さを維持する。この時、記載を確認し、相手の名前が読みづらい場合は、「何とお読みしたらよろしいでしょうか」と尋ねるとよい。

     受け取った名刺はすぐにはしまわず、交換後に着席して話をする際は、名刺入れの上にのせてテーブルにおく。マナーコンサルタントの西出ひろ子さんは「複数ある時は、相手の席順に並べると、相手の名前をしっかり確認しながら、話を進められます」と話す。名刺入れにしまうのは、用件が終わる頃が望ましい。

     西出さんは「似顔絵をプリントするなど、工夫してみてもいいでしょう。会話が円滑になり、コミュニケーションが深まります」とアドバイスしている。

    名刺交換で注意すべきこと
    ・専用の名刺入れに20枚程度は用意する
    ・片手で渡す時も、まずは自分の名刺入れの上にのせる
    ・机やテーブル越しに名刺交換をしない
    ・名刺は胸の高さで扱う
    ・持つ時は、なるべく文字やロゴに触れない
    ・名刺を切らして渡せなかった人には、なるべく早めに一筆添えて郵送する
    (伊東さん、西出さんの話をもとに作成)
    2016年03月24日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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