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    海を愛する少女 自分に重ね…屋比久知奈さん

     沖縄で育ち、今も暮らしています。浜辺で星を見たり、散歩をしたりと、海は日常の一部です。

     今回のアニメーション映画では、ヒロインの海を愛する少女の声を演じました。悩みながら一歩一歩進んでいく少女の姿に自分を重ね、共感しました。

     4歳でバレエを始め、暇さえあれば歌い、踊っているような子どもでした。母がバレエの先生で、芸術が身近にある家庭だったのです。映画のオーディションでは、私は受けただけで満足でしたが、父は「ご縁があるかもしれない」と、毎晩、星に向かって祈ってくれていました。

     合格の知らせを聞いたときは、家族全員で驚き、喜び合いました。パワフルでいつも味方をしてくれた祖母はもう亡くなっていますが、きっとどこかで見守っていると感じます。

     声優に挑戦して、セリフの速さ、声の高さだけでなく、吸う息や吐く息まで、本当に細かい演技で感情を伝えられることを学びました。これからも歌やミュージカルなどを通して、人の心に何かを届けられる力を身に付けたいと思っています。

     大学を卒業し、4月には沖縄を離れて上京することになりました。映画の少女のように、私も新しい世界に踏み出します。どう成長できるか、わくわくしています。(聞き手・手嶋由梨、写真・繁田統央)

    屋比久知奈(やびく・ともな)さん

     女優。1994年、沖縄県生まれ。10日公開のディズニー・アニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹き替え版では、ヒロインの声を演じ、劇中歌も披露している。

    2017年03月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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