文字サイズ

    鍋に日本酒 だし代わり…自作のタレで味に変化を

     一人暮らしの料理のコツを専門家に聞くコーナー。今回は、料理研究家の中野佐和子さん=写真=に、一人鍋のポイントを聞いた。

     子どもが独立後は夫婦2人暮らしの中野さん。「一人の食事になることもよくあるので、健康のことを考えながらメニューを工夫しています」と話す。

     今の季節は鍋料理をよく作るという。肉や魚、野菜を加えれば、栄養バランスも優れているし、具材は冷蔵庫の余り物などが使え、一人にはうれしい。何よりも「体が温まって、一人で食べても幸せな気分になれます」。

     中野さんは「だしを取るのが面倒なら、代わりになる食材を入れましょう」と提案する。だしが簡単に取れる顆粒かりゅうの和風だしのもとや固形スープのもとなどもあるが、それらに頼らなくても、独特のうまみを出す方法がある。

     例えば、ホウレンソウと豚肉で作る常夜鍋なら、「だしの代わりにたっぷりの日本酒を」。酒が苦手な人は量を減らしたり、しっかり煮立たせてアルコールを飛ばしたりすればよく、酒の効果で具材の臭みも消えるという。また、「具材にアサリなどの魚介を使えば、そこからも本格的なだしが取れる」と中野さん。活アサリでなくても水煮缶で十分だ。

     一人鍋は味が単調だと、作る気もなくなる。中野さんは、飽きが来ないよう器に取ってからの味付けで変化を付けることも提案する。市販のポン酢ではなく、しょうゆや果汁でタレを自作するだけで、味は随分変わってくるという。

     中野さんは「鍋は1人分を作るにも色々挑戦する楽しみがあります」と話している。(斉藤保)

    ■常夜鍋

     鍋にショウガとニンニク各ひとかけを半分に切って入れ、酒、水各250ccを加えて火にかける。ホウレンソウ200gはよく洗って水気を切り、半分に切る。鍋が煮立ったら、ホウレンソウとしゃぶしゃぶ用の豚肉80gをくぐらせ、ポン酢などでいただく。しょうゆにレモンやユズ、カボスなどの果汁を加えたつけダレを自作すれば、より香り豊かに。


    ■魚介と野菜のトマト鍋

     シメジ1/4パックは石突きを取ってほぐし、キャベツ80gとブロッコリー大1房を適当な大きさに切る。鍋にトマトジュース150cc、水250cc、白ワイン大さじ1杯、ブイヨンキューブ1個を入れる。砂出しした活アサリ150gと甘塩タラ1切れを四つに切って加え、火にかける。アサリの口が開いたら、野菜とシメジを加えて少し煮込み、塩少々で調味。お好みでコショウや粉チーズをふる。


    ■湯豆腐

     鍋に水500ccと昆布10×7~8cm1枚を入れ、蓋をせずに中火にかける。沸騰したら弱火にし、豆腐1丁を適当な大きさに切って入れる。お好みでネギや水菜を加える。ポン酢もいいが、ここで一工夫。しょうゆ大さじ3杯、みりん小さじ2杯、削りカツオ1gを混ぜ合わせてタレを作っておく。食べる際に器に取った豆腐に適量のおぼろ昆布を載せ、このタレをかけていただく。

    2016年01月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ


    くらげっとのつぶやき
    小町さんのつぶやき
    発言小町ランキング
    アーカイブ