文字サイズ
    発言小町で話題になっている事柄を、専門家らの意見も交えながら掘り下げます。
    小町拝見

    「整形後悔」をプラスに…犬山紙子

     「目を二重にする整形を受けたら、自分の顔に全然似合っていなくてとてもつらい、死にたい」という22歳の女の子のトピがありました。目のラインぐらいで死にたいなんて大げさな、と思ってしまいそうですが、この切実な気持ちに私はとても共感を覚えました。


     私もぱっちり二重ではなく、そのことがとにかく嫌で嫌で。目の上にシワがないことを1日何時間も思い悩み、濃いアイメイクをして自分を納得させようとするけれど「もし恋人ができてもすっぴんは絶対見せられない……」とさらに悩みが生まれて。ちなみにそのメイクの濃さは、裏でマリリン・マンソン(米人気バンドのボーカル)とあだ名をつけられるほどでした。

     整形に踏み切る勇気はなかったけれど、悩んだ時間はゆうに1000時間はあるでしょう。35歳になってやっと、「とんでもなく目が小さいと自分で自分に呪いをかけていたんだなあ」と冷静に見られるようになりましたが、呪いは20年間、私を苦しめたのでした。

     トピ主さんは「欲を出して整形したばっかりに」と自分を責めていますが、整形に踏み切るのって軽い気持ちではなかなかできないと思います。何時間も悩んで悩んで、お金を一生懸命めて。それは辛い状況を脱却して楽しく生きられるようになろうと、必死にもがいた時間だったと思います。欲を出すっていうのは、人が生きていく上で当たり前のことなのかもしれません。

     彼女はさらに「素の顔が本当は好きだったと今更気がついた」と書いています。22歳でそう思えるなんてもうけもの。幸い元に戻すことのできる手術だったそうで。彼女が顔を戻したかどうかわかりませんが、目の上のラインに人生を支配されることから一歩抜け出せていますよう。

    犬山紙子(いぬやま・かみこ)
     エッセイスト、タレント。1981年、大阪府生まれ。2011年、ブログをまとめた著書「負け美女」でデビュー。雑誌やテレビなどで活躍中。今年1月に長女を出産した。
    2017年12月04日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


    くらげっとのつぶやき
    発言小町ランキング