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明治大…海産物店運営で活気国際日本学部新設9月下旬、東京・千代田区のJR神田駅東口から飲食店が軒を連ねるエリアを抜けると、商学部の学生が運営する海産物店「なごみま鮮果(せんか)」があった。 店の前では、学生たちが道行く人にビラを配ったり、呼び込みをしたりしている。雑居ビルが立ち並び、比較的ひっそりとした雰囲気にあって、この店からは活気が満ちあふれていた。 2006年6月にオープンした「なごみま鮮果」は、商学部が取り組む「自主・自立型実践教育」の一環で、地域活性化も目指す。現在は熊沢喜章教授(54)(中小企業論)のゼミの2年生24人が、神奈川県三浦市の協力で、三崎マグロの加工品や海藻類の仕入れから販売、広報までを担っている。 100年以上続いた衣料品店を閉じ、店舗を「なごみま鮮果」に貸している加藤昇一郎さん(80)は、「学生さんと地元住民との交流も深まり、元気をもらっています」と目を細める。 「商業の難しさや、商店街空洞化の深刻さを実感している。少しずつリピーターも増えてきているし、神田の名物店にできれば」と話すのは、ゼミ長の角田(つのだ)貴大さん(21)。中小企業診断士の資格取得を目指しており、「将来は食品メーカーに就職して、取引先商店に経営もアドバイスできるようになりたい」と目標を語る。 商学部が「長年実学を進めてきた伝統学部」(熊沢教授)なのに対し、08年に開設された国際日本学部は、大学が新たに取り組み始めた国際化教育の拠点学部だ。納谷廣美学長(70)は、「国際化は、さらに躍進するための起爆剤。国際社会で活躍できる人材を育成するとともに、世界に開かれた大学を目指したい」と説明する。 国際日本学部の特徴は、「日本」に基軸を置いている点だ。日本文化を世界に発信する能力を育成するため、徹底した英語教育はもとより、マンガ、現代アートなどのポップカルチャーや周辺産業についても学び、留学生との交流を通じた異文化理解も重視する。 留学生と昼食会10月上旬、国際日本学部のある和泉キャンパス(東京都杉並区)を訪れた。京王線明大前駅から歩いて5分ほど。理工、農学部を除く各学部の1、2年生が学ぶ構内は、最新ファッションに身を包んだ学生が目立ち、華やいだ雰囲気だ。 毎週2回、「国際交流学生委員会」が主催している「国際交流ランチ」をのぞくと、日本人学生と台湾、韓国、トルコからの留学生ら20人余りが、昼食をとりながら、勉強や遊びなどの話に花を咲かせていた。 同学生委員会代表で国際日本学部2年の末永祐馬さん(19)は、「留学生との交流を通して、異文化を知るだけでなく、日本文化への理解が深まった」と話す。日本文化を突破口に、国際理解や世界平和に役立つ仕事に就くのが夢という。 「『個』を強くする」が大学のキャッチコピー。今は昔となった「バンカラ」のイメージにとらわれることなく、学生たちは自由に、個性的に翼を広げているようだ。(奥田祥子)
(2010年3月1日 読売新聞)
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