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保護者の出番(1)

成績表郵送 留年免れた例も

 昨年の「大学の実力」調査で、結果の意外さに目をひかれたのは「成績を保護者に通知」「保護者(父母)会の定期開催」の実施状況だった。

 前者は86%、後者も83%。〈面倒見のよさ〉を看板にする一部の大学にとどまらず、大半の大学でやっていたのだ。

 東北大学(仙台市)が成績表郵送を始めたのは、2004年度。卒業を目前にして単位不足が判明し、親が血相を変えて飛び込んでくるケースが目立ったからだ。20歳を超えた大人の学生をつかまえて「保護者」でもなかろう、との異論も学内にはあった。しかし、自宅外から通う学生が8割を占める実態もあり、授業料を負担する親が成績も出席状況も知らない状態は、やはり問題だとされた。

 成績表郵送は毎年10月と3月の2回で、「問題の早期発見と解決に役立っている」と同大教育・学生支援部。通知を機に保護者と教員との面談が始まり、留年を免れた事例も少なくないという。

 学生に力をつけさせるための〈面倒見の良さ〉が、今、あらゆる形で必要なことは分かる。とはいえ、子育ての期間が長くなったものだとため息が出るのも、また事実だ。(松本美奈、2010年6月17日掲載)

2010年6月22日  読売新聞)
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