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    スクールデイズ

    「二度とない人生」何事も前向き…押切もえさん

    聞き手・飯田達人

    モデル

    • 押切もえさん(稲垣政則撮影)
      押切もえさん(稲垣政則撮影)

     子どもの頃はすごく内気で、人見知りでした。

     小学校の入学直後、「押切」という名字が変わっていると同級生からいじめられ、いきなり学校を2日間休みました。

     でも、5年生の時、大好きな先生に出会って、学校も好きになったんです。担任だった当時40代の男の先生は、黒板の横に筆で「二度とない人生だから」と書いた紙をはって、「一日一日を大切にするんだ」と励ましてくれました。

     そして、漢字テストで満点を取ったり、挙手をしたり、いいことをすると、紙片の「パス」をくれました。これが5枚集まると、「オールマイティーパス」に昇格し、宿題を忘れるなど悪いことをしても1回見逃してくれるんです。私もパスが欲しくて積極的に手を挙げるなど、何事にも前向きに取り組めるようになりました。

     中学校は、髪を結ぶゴムの色が黒か茶しかダメなど校則が異常に厳しくて、その反動でおしゃれに興味を持ったのかもしれません。母親の鏡台からイヤリングや口紅を持ち出し、こっそりつけていました。

     高校生になると、ルーズソックスと短いスカートを身に着け、眉毛を細くし、髪にはメッシュを入れて、毎月のように東京・渋谷に繰り出していました。両親が共働きだったこともあって、親友5、6人とは、四六時中一緒にいて、恋愛やファッションの話で盛り上がっていました。

     食べるのが大好きで、親友たちと学校帰りにファストフード店に寄り、ハンバーガーセットを四つ食べたこともあります。体重は毎冬、10キロ・グラムぐらい増えて、モデルの仕事をするために、その後、少しずつ減らしていくという繰り返しでした。

     あの頃、もっと勉強しておけばという思いもありますが、彼女たちは今でもかけがえのない友人です。(聞き手・飯田達人)

    プロフィル
    おしきり・もえ
     1979年、千葉県生まれ。ティーン雑誌の読者モデルから、「CanCam」の専属モデルを経て、現在は「AneCan」の専属モデルを務める。エッセー「モデル失格」、小説「浅き夢見し」などの著書もある。

     (2015年9月24日付読売新聞朝刊掲載)

    2015年09月28日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun