文字サイズ
    学校、受験など教育に関する掘り下げた記事をタイトルごとに掲載します。
    スクールデイズ

    長身に劣等感 バレーで自信…大林素子さん

    聞き手・高山千香

    元バレーボール選手

    • 大林素子さん(沼田光太郎撮影)
      大林素子さん(沼田光太郎撮影)

     小学生の頃は、歌手になりたかった。でも、6年生で170センチもあった身長がコンプレックスでいじめにもあいました。歌手もあきらめて、目立たないようにずっと下を向いていました。

     アニメ「アタックNo.1」の影響で、中学ではバレーボール部に入りました。いじめた子を見返してやる、絶対オリンピックに出てやるという気持ちでした。でも、練習嫌いでさぼってばかりいました。

     転機は中学1年の秋の新人戦。下手だったのにずっと試合に出されました。練習していないので、ミスばかりして負けて、部員からはブーイングの嵐。試合の後、顧問の作道講一郎先生から「練習してない者に落ち込む資格はない」とびしっと言われました。悔しい思いをさせるため、あえて試合に出したのだそうです。

     バレーに対する向き合い方が変わり、努力しなければうまくなれないと気づきました。作道先生は柔道が専門で、バレーに詳しくはなかったけれど、良い指導者に出会えたと思います。

     中学2年の秋に実業団の強豪・日立の監督に手紙を出したら、すぐに練習に参加させてもらえることになりました。家の近くに練習場があり、恵まれた環境にありました。日立に入るため、強豪校の八王子実践高(東京)に入学。寮生活でバレー漬けの毎日でした。高校に入ると少しずつ力をつけ、全国大会のポスターのモデルにも抜てきされました。その時に初めて自分を受け入れられて、胸を張って道を歩けるようになりました。

     今は女優として大河ドラマに出るのが夢。学生時代の経験から、人生は死ぬまで努力が必要で、あきらめたら終わりと思っているので、今度の夢も自分でつかみ取りたいと思います。(聞き手・高山千香)

    プロフィル
    おおばやし・もとこ
     1967年、東京都生まれ。バレーボール選手として1988年、92年、96年の五輪に出場。29歳で引退し、スポーツキャスター、俳優などで活躍。主演舞台「MOTHER~特攻の母 鳥濱トメ物語~」は10月に予定する公演で7年目を迎える。

     (2015年4月2日付読売新聞朝刊掲載)

    2015年04月06日 08時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun