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    スクールデイズ

    ものまね大受け 友達倍増…柴田理恵さん

    聞き手・泉田友紀

    女優

    • 柴田理恵さん
      柴田理恵さん

     伝統行事「おわら風の盆」で知られる山あいの町、富山県八尾やつお町(現・富山市)の出身です。富山では、学校行事で立山に登る小中学校が多く、私も八尾中学2年生の時に、1泊での登山を体験しました。

     夜、なかなか眠れない中、同級生たちで、ものまね歌合戦が始まりました。当時は歌謡曲の全盛期。天地真理さん、郷ひろみさん、西城秀樹さん……。盛り上がってくるうちに、「理恵ちゃんもやって」と。テレビでよく見ていた、山本リンダさんの「どうにもとまらない」をしました。

     それまで家でも、ものまねなんてしたことがなかったのですが、自分でもびっくりするほど、歌や踊りを思いっきりできました。すると、「いつもまじめな理恵ちゃんがあんなことするの?」と、大受け。クラス委員で、優等生でしたから。友達が2倍にも3倍にも広がりました。

     自分が先頭に立って、ワーッとはじけて面白いことをすると、こんなに皆、喜んでくれるんだ、とわかり、人前に立つ快感を覚えました。自分の中の革命でしたね。

     それからは、学芸会に率先して参加したり、中学生活最後の謝恩会で先生のものまねをしたり。演劇をしてみたいと、演劇部が盛んな県立八尾高校に入りました。

     高校に入ると、いろいろな演劇を見たくて見たくて。でも、富山にはほとんど劇団が来ない。よし、東京の大学に行こう、と決心しました。当初渋っていた親は「大学を卒業するなら」と許してくれ、明治大学で演劇を学びました。

     振り返ると、演劇への気持ちだけで突っ走ってきたんですね。無謀ですが、猪突ちょとつ猛進も悪くない。逆に今の子は、情報がありすぎて行動に移せないのかもしれません。親の言うことも大事にしながら、思い切って飛び込んでもらいたいと思います。(聞き手・泉田友紀)

    プロフィル
    しばた・りえ
     1959年、富山県生まれ。「劇団東京ヴォードヴィルショー」を経て、84年、女優の久本雅美さんらと劇団「ワハハ本舗」を設立した。舞台や映画などで活躍。日本テレビ系「秘密のケンミンSHOW」ほか、テレビ出演も多数。

     (2015年6月11日付読売新聞朝刊掲載)

    2015年06月15日 08時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun