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    スクールデイズ

    引っ込み思案の殻破る…中林美和さん

    聞き手・石井正博

    モデル

    • 中林美和さん(加藤祐治撮影)
      中林美和さん(加藤祐治撮影)

     3人きょうだいの末っ子で、幼い頃は引っ込み思案でした。家族写真を撮る時は、いつも兄と姉の後ろにいました。

     モデルの仕事をしている今では、想像できないですよね。

     運動や集団行動がとにかく苦手。勉強も得意ではありませんでした。でも、5歳から習っていたピアノは誰にも負けたくなくて、毎日、がむしゃらに練習しました。大好きだから没頭できました。

     自宅近くの公立小中学校に通い、合唱コンクールなどで必ずピアノ演奏を担当しました。舞台に立って歌うより、脇でピアノを弾く方が気楽でした。逆に、ピアノ教室の発表会はどうしても注目されてしまうので、恥ずかしくて。演奏前、母は「大丈夫、大丈夫」とおでこに指でおまじないをしてくれるのですが、それでも、涙をポロポロ流しながら弾いていました。失敗しても、母は必ず「すごく良かった」とほめてくれました。

     モデルの道を勧めてくれたのも母。都内の私立女子高校に通っていた17歳の時、何度かスカウトされた私に、「ちょっとやってみたら」と背中を押してくれたのです。自分の殻を破りたいと思っていた頃で、キラキラ輝く先輩たちの姿に「私も頑張りたい」って夢中になりました。デビュー後すぐ女性誌「CanCam」の専属モデルになれたのは幸運でした。

     自分が「やりたい」「やってみよう」と決めたことは、頑張らないと気が済まない性格。ピアノもモデルもそう。19歳で夫に出会った時も、バツイチの彼が一人で育てていた7歳と6歳の息子を、「私が面倒みる」って自分で決めました。だから、その後結婚して生まれた娘2人を含め、4人の育児に奮闘できたのだと思います。

     息子たちは成人し、娘は中1と小6になりました。子どもたちが成長しても、その言葉に耳を傾け、同じ目線で話し合うママでいたいですね。(聞き手・石井正博)

    プロフィル
    なかばやし・みわ
     1979年東京都生まれ。96年モデルデビュー。2002年、ヒップホップアーティストのZeebraと結婚、男児2人の母になり、同年長女、04年に次女を出産。ママ向けファッション誌などで活躍し、今年3月、育児奮闘記「おんぶにだっこでフライパン!」(KADOKAWA)を出版した。

     (2015年8月13日付読売新聞朝刊掲載)

    2015年08月17日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun