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    スクールデイズ

    ビートルズ聴き音楽の道へ…ダイアモンド☆ユカイさん

    聞き手・石川純

    ロック歌手

    • ダイアモンド☆ユカイさん
      ダイアモンド☆ユカイさん

     小学2年生の途中まで東京都内で育った。

     何にでも集中力があって、親戚たちの電話番号も全部覚えて、母親に電話帳代わりにされていたぐらい。その後埼玉県内に引っ越した。スポーツは得意だったけど、勉強はだめで、音楽は5段階評価で2ぐらいだった。

     音楽に目覚めたのは、公立中学の2年生だった時。野球部で頑張っていたのに、けがをしてしまった。家でふてくされていたら、友達がレコードを持って来てくれた。

     ビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」「ツイスト・アンド・シャウト」……。ジョン・レノンの声に衝撃を受けた。ギターを買ってもらって、譜面も読めないまま、ずっと練習をしてたね。

     中2の最後に音楽の発表会で、ギターでビートルズの「イエスタデイ」を披露したら、教室中が拍手喝采に包まれた。人前で音楽をする楽しさを知って、バンドをやりたいって思った。

     友達は公立高校に進学したけど、格好をつけたかったのと、都会に行きたい気持ちから、都内の専修大付属高校へ。レッド・ウォーリアーズの前身になるバンドを、高校の仲間らと始め、専大法学部に進んだ後も続けた。

     4年の時に仲間にプロになろうって呼びかけたら、みんな「家業を継ぐ」とか「会社員になる」って。ひとりぼっちになったけど、その後に他のメンバーが運良く集まり、大学は中退。公務員だったおやじは悲しそうな顔してたよ。

     学校に通っていた当時の俺は、心の中で絶えず何かにやいばを向け、学校にも不信感を持っていた。それでロック歌手になったのかもしれない。

     でも、5歳の娘と3歳の双子の息子たちには、俺みたいになってほしくないな。学校時代の仲間っていうのはかけがえのないもの。仲間に出会える活動を見つけて先生とも交流して、ナチュラルな感じで学校をエンジョイしてもらいたいよ。(聞き手・石川純)

    プロフィル
    だいあもんど・ゆかい
     1962年、東京都生まれ。80年代にロックバンド「レッド・ウォーリアーズ」のボーカルとして活躍した。47歳で父親になり、7月に「ユカイなKidsソング」を発売。10月12日にデビュー30周年ライブをヤクルトホール(東京)で開催。

     (2015年9月3日付読売新聞朝刊掲載)

    2015年09月07日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun