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    スクールデイズ

    ラクロスとの出会い 転機に…小西美穂さん

    聞き手・飯田達人

    キャスター

    • 小西美穂さん(林陽一撮影)
      小西美穂さん(林陽一撮影)

     物心ついた頃から、毎晩、父が絵本の読み聞かせをしてくれました。おかげで読書が好きになり、幼稚園の時は、気に入ったグリム童話の物語を紙に書き写すほどでした。

     小学校に入学すると、両親に勧められて日記もつけ始めました。4年生になると、学芸会の脚本を担当。「赤ずきんちゃん」のストーリーを演じる子の性格に合わせて書き換えたり、同級生を自宅に呼んで劇の練習を仕切ったりしたこともあります。

     でも、中学、高校では受験勉強も忙しくなり、日記もやめてしまいました。大学に進学しても、やりたいことが見つからずにいました。

     大学2年の5月、ある先生からラクロスを紹介されました。日本に上陸したばかりの新しいスポーツでした。

     ビデオで米国での試合を見ました。タータンチェックのスカート姿の選手が、クロス(網の付いた棒)でボールをパスし合い、相手ゴールに入れる。チョウのように華やかですがパスは速く豪快です。すっかり魅了されました。

     私は知り合いに呼び掛け、学内にラクロスのチームを結成、初代の主将に就任しました。ただ、まだルールもよく分かっておらず、米国から取り寄せた解説書を1枚ずつノートに貼り、隣に和訳を書いて覚えました。東京の輸入会社から用具を取り寄せ、ゴールは工事現場のフェンスで代用。勧誘のビラを作って部員を募集し、企業を回ってスポンサー探しもしました。

     同じ年の秋、女子ラクロスの国際競技団体のコーチでカナダ人のパティ・スコットさんを招き、練習法などを教わりました。1週間の滞在の最終日、紅白戦を終えた時、パティに「グッド・ジョブ」と言われ、皆でぼろぼろ泣きました。彼女が私のクロスに書いてくれた言葉「Hard Work Pays Off(頑張っただけ報われる)」は私の座右の銘になりました。その後、私は女子ラクロスの全日本代表選手にも選ばれました。

     大学で出会ったラクロスは私の青春。ひたむきに頑張ったから今の自分があると思います。(聞き手・飯田達人)

    プロフィル
    こにし・みほ
     1969年、兵庫県生まれ。関西学院大学文学部卒。92年、読売テレビ入社。報道部記者などを経て2001年から3年間、ロンドン特派員。06年、日本テレビ入社。13年からBS日テレ「深層NEWS」キャスターを務める。

    (2016年5月19日付読売新聞朝刊掲載)

    2016年05月23日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun