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    スクールデイズ

    学級委員長務め度胸…杉浦太陽さん

    聞き手・山田睦子

    俳優

    • 杉浦太陽さん(高橋美帆撮影)
      杉浦太陽さん(高橋美帆撮影)

     小学生のときは、ゲームをしたり、漫画を読んだりするのが好きで、運動はあまりせず、太り気味でした。恥ずかしがり屋の内気な子どもで、大勢の前で話すのが苦手でした。

     そんな性格が、今では百八十度変わり、人前に出るのが楽しくて仕方ありません。高校時代の経験が大きかったと思います。

     実家が建築関係の仕事をしていたので、自分も建築をやりたいと、大阪産業大学付属高校の建設科建築コース(当時)に進学しました。

     建築コースは1クラスだけで、担任も級友も3年間一緒です。入試の成績が良かったせいか、1年生の4月に担任の先生から学級委員長をやるように言われました。3日間断り続けましたが、最後は折れました。

     学級委員長は、教室で起立・礼の号令をかけるなど、同級生たちに様々な指示を与える必要があります。自分が先に動かないと、誰も動いてくれないし、もごもご言っても何も伝わりません。

     大きな声ではっきり物事を伝える話し方などを、放課後に先生から指導され、鍛えられました。男ばかりのクラスで3年間、学級委員長を務めて度胸がつきました。

     高校2年生の時に、スカウトされ、芸能界に入る決意をしました。先生からは、「学校は絶対にやめるなよ」と言われ、仕事で疲れたときも、自分に活を入れて学校に通い続けました。

     級友たちは変わらず仲間として接してくれました。無事、高校を卒業して東京に向かう時、皆に「あかんかったら帰ってきいや。またのんびり遊ぼうや」と言われたのが心に残っています。

     いつでも待ってくれている仲間がいる安心感がありがたく、ドラマや映画のオーディションに何度も落ちるなどつらい時期があっても、「負けんとこう、帰らんとこう」と発奮することができました。

     今でも大阪に帰ると彼らとお酒を飲みに行きます。高校時代の友人や先生の存在が、今の自分を支えてくれています。(聞き手・山田睦子)

    プロフィル
    すぎうら・たいよう
     1981年、大阪府出身。98年デビュー。「ウルトラマンコスモス」で主役を務めるなど、ドラマや映画、舞台などで活躍。料理が趣味で、旬の食材をその場で調理する「キッチンが走る!」(NHK)などにも出演。

     (2016年6月16日付読売新聞朝刊掲載)

    2016年06月20日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun