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    スクールデイズ

    内気一転、水泳部で背泳ぎ…八塩圭子さん 

    聞き手・石井正博

    フリーアナウンサー

     東京都渋谷区で生まれ育ちました。祖父母、両親、姉との6人暮らしで、近所の人が縁側から出入りするなど、人付き合いが良い家庭でした。

     その割に私は内気で人前に出るのが苦手な子どもで、小学校低学年の頃は、通信簿に「もう少し積極的になりましょう」と書かれたほど。本が友だちで怪盗ルパンや怪人二十面相などの推理小説を読みあさっていました。

     ただ、高学年の頃からは、鼓笛隊の演奏を始めたり、バトンガールを務めたりと活動的になるよう意識しました。

     中学校はバレーボール部、高校は水泳部に所属。バレーボールはチームプレーが中心ですが、私には、個人でも練習や競技への参加ができる水泳が向いていたようです。背泳ぎが得意で、夏はいつも目の周りにゴーグルの日焼け跡をくっきり付けていました。

     高校では、大胆に振る舞いすぎて失敗することもありました。1年生の時、2階にあった水泳部の部室に、隣の校舎の窓から飛び移ろうとしました。ところが、部室の窓の格子をつかむと外れてしまいそのまま地面に転落。1か月入院する大けがをしました。

     大学は上智大法学部に進学。小学生の時からあこがれていたマスコミで働くことを志し、卒業後はテレビ東京に記者として入社。2年目からアナウンサーになりました。

     経済番組からバラエティーまで担当する仕事はとても充実していましたが、「このままでいいのか。自分の生活を変えてみたい」と思うようになり、2002年、法政大学大学院の社会人対象のコースに入りました。

     働きながら勉強することに、家族も驚いていましたが、様々な職業の仲間と学び、経営学修士号を取得したことが大きな財産になりました。

     私の専門は、マーケティングで、学会で論文を発表しました。それがきっかけで、大学で教べんを執るようにもなりました。

     自分から動くことで道を切り開いてきたと思います。かつて引っ込み思案だった私は今、学生たちに「積極的になりましょう」とアドバイスしています。(聞き手・石井正博)

    プロフィル
    やしお・けいこ
      1969年、東京生まれ。93年、テレビ東京入社。情報バラエティー番組「出没!アド街ック天国」などに出演。2003年、フリーに。現在は東洋学園大学准教授、BS11の報道番組キャスターなどを務める。今月19日、東京芸術劇場でピアニストの清水和音さんのコンサートに司会として出演。

    (2016年10月13日付読売新聞朝刊掲載)

    2016年10月17日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun