<速報> 東芝、半導体子会社を日米韓連合に売却決定
    
    文字サイズ
    学校、受験など教育に関する掘り下げた記事をタイトルごとに掲載します。
    スクールデイズ

    「今を生きろ」を忘れずに…サラ・オレインさん

    聞き手・五十嵐英樹

    歌手

    • サラ・オレインさん(稲垣政則撮影)
      サラ・オレインさん(稲垣政則撮影)

     オーストラリア出身ですが、母が日本人で、和食を食べたり日本のアニメを見たりして育ちました。

     5歳の時にバイオリンを始めました。自分の意思でしたが、音楽教師の母から本格的に学ぶように言われ、毎日3~6時間練習しました。けがをしないようにとスポーツは一切やらせてもらえず、自転車にはいまだに乗れません。

     中学は音楽を主に学ぶ学校に進学しました。バイオリンを続けながら勉強も頑張り、ミュージカルで主役も演じました。でも周囲にねたまれ、いじめにあいました。2年生のある日、「もう行きたくない」と不登校になりました。

     それ以来、大学に入学するまで学校に通わず、通信教育を受けていました。

     不登校の期間は孤独で悔しく、学校を舞台にした映画をたくさん見るようになりました。ある映画で、ロビン・ウィリアムズ演じる教師が、「今を生きろ」と生徒たちを励ましていました。それを見たことが様々なことに挑戦するきっかけになりましたね。

     通信教育で高校の課程を修了した後、シドニー大学に進学し、言語学と音楽を専攻しました。イタリア語のほか日本語を学びましたが、とても面白く、特に三島由紀夫の「金閣寺」に感銘を受けました。西洋にない「滅びの美学」に憧れ、三島が卒業した東京大学の交換留学生になりました。厳しい選考を通過し留学が決まったときは、とてもうれしかったです。

     東大では、日本語や日本の文化、歴史などを1年間学びました。初めての一人暮らしで、世界各国の留学生たちと寮で生活していました。互いに部屋を行き来してテレビを見たり、ゲームをしたりして楽しかったです。朝までカラオケをしたり、日本国内を旅行したりもしました。

     留学中、ゲームのテーマ曲を歌ったのがきっかけで、日本で音楽活動などを続けています。「今を生きろ」を忘れず、演技や映画制作にも挑戦してみたいと思っています。(聞き手・五十嵐英樹)

    プロフィル
    さら・おれいん
     1986年、オーストラリア・シドニー生まれ。2012年、日本で歌手デビュー。作詞・作曲やバイオリン演奏も行うほか、語学の知識を生かしNHK・Eテレ「おとなの基礎英語」にも出演。今年2月に最新アルバム「ANIMA」を発表。

    (2017年8月3日付読売新聞朝刊掲載)

    2017年08月07日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun