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    スクールデイズ

    料理法を歌に ゼミで発案…DJみそしるとMCごはんさん

    聞き手・石川純

    ミュージシャン

    • DJみそしるとMCごはんさん(奥西義和撮影)
      DJみそしるとMCごはんさん(奥西義和撮影)

     料理の調理法や作り手の思いをラップに乗せて歌っていますが、きっかけは、女子栄養大食文化栄養学科(埼玉県)の研究室で取り組んだ卒業制作でした。

     食とデザインの関係を学ぶゼミで、食に対する考え方を根本から見直して表現する内容でした。このゼミが女子栄養大を選んだ理由です。卒業制作では、先生から「どこかで見たような内容では意味がない」と言われました。

     ラップの経験はありませんでしたが、常々、料理の作り方を簡単に覚える方法を考えていました。歌にすればいいと思い「DJみそしるとMCごはん」という架空の2人組ユニットによるラップと動画を作ることにしました。料理の背景や調理法などを歌うには、語数の多いラップが適していると思ったからです。8曲と動画6本、論文を提出しました。その8曲がデビューアルバムにもなりました。

     音楽を始めたのは小学生の頃です。中学まで音楽教室で電子オルガンを習っていました。中学と高校では吹奏楽部に入り、中学でホルン、高校では打楽器担当でした。本当に楽しくて、高校では朝練に加えて放課後は夜の9、10時まで練習していました。

     でも、音楽で生計を立てるのは難しいので、料理関係の仕事を考えて大学を探しました。母親が料理上手だったことや、パン屋やラーメン店でのアルバイト経験も進路選びに影響したかもしれません。

     大学卒業後は、食器卸会社に就職しましたが、妹の勧めでユーチューブに投稿した卒業制作の動画が音楽関係者の目に留まり、声をかけていただきました。ミュージシャンとしてデビューなんて宝くじに当たるより難しいですよね。勤務先の社長から「人生一度だからラッパーやってこい」と後押しされて、挑戦を決めました。

     音楽や食など、興味を持って取り組んできたことが今につながっています。大学で、ゼミの先生に出会わなかったら、ミュージシャンにはなっていなかったでしょうね。

    プロフィル
    DJみそしるとMCごはん
     1989年、静岡県御殿場市生まれ。料理や食材をテーマにしたラップを歌う。2013年にデビュー後、ライブを中心に活動。NHK・Eテレの「ごちそんぐDJ」で人気を集めた。4枚目のアルバム「コメニケーション」を、ソニー・ミュージックレーベルズから10月25日に発売予定。

    (2017年9月14日付読売新聞朝刊掲載)

    2017年09月18日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun