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    スクールデイズ

    恩師の励ましが力に…川田裕美さん

    聞き手・松本将統

    フリーアナウンサー

    • 川田裕美さん
      川田裕美さん

     大阪・泉大津市の小中学校で学び、堺市の府立三国丘高校に進学しました。府内屈指の進学校で、周りの同級生が将来の目標をどんどん決めていく中、私は取り残されている感じでした。

     「私って何が向いているのかな」と聞き回っていると、国語の先生が「文章を書くのが上手だよ」と言ってくれました。放課後、その先生に小論文の添削指導を受けるうち、文章を書く楽しさを知り「国語を使う職業もいいかな」と考え始めました。

     和歌山大経済学部では、和歌山市中心部の活性化に取り組むゼミに入りました。そこで足立基浩教授に出会わなければ、アナウンサーを目指すことはなかったと思います。「やりたいことを思い切りやりなさい」と、何でも応援してくれました。

     実は、中学生の頃からアナウンサーに憧れていました。幼い頃は絵本を読む声をカセットテープに吹き込むのが好きで、小学校でも国語の朗読で「よく声が出るね」と褒められるのがうれしかったです。けれど、遠い世界のことで「どうせ私には無理」と諦めていました。

     尊敬する先生が「失敗を恐れずにやりなさい」と言ってくれたこともあり、大学3年からアナウンス学校に通い出しました。夏休みには、東京のキー局で開かれるセミナーに夜行バスで参加しました。

    • 大学4年の時、友人とイタリアへ旅行した際の川田さん
      大学4年の時、友人とイタリアへ旅行した際の川田さん

     しかし、受験したキー局は全滅。アナウンサー試験一本に絞っていたので、親や友人には「ほかの会社も受けなよ」と勧められました。それでも、足立先生だけは「川田さんの良さを分かってくれる会社がある」と励まし続けてくれました。私に前を向かせようと、プラスのことばかり言ってくれていたんですね。

     今でも定期的に食事をしています。フリーになるかどうか悩んだ時も、先生に相談しました。今年7月には、フォーラムの仕事でご一緒しました。数多くいるアナウンサーの中で、自分にしかできないことを探していきたいです。

    プロフィル
    かわた・ひろみ
     1983年、大阪府生まれ。2006年に読売テレビに入社し、「情報ライブ ミヤネ屋」のアシスタントなどで人気を集める。15年3月に退社し、フリーに。現在、日本テレビ「1周回って知らない話」、TBS「この差って何ですか?」など多数の番組に出演中。

    (2017年10月19日付読売新聞朝刊掲載)

    2017年10月23日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun