文字サイズ
    学校、受験など教育に関する掘り下げた記事をタイトルごとに掲載します。
    スクールデイズ

    お笑いで社会問題訴える…たかまつななさん

    聞き手・佐藤寛之

    タレント

    • たかまつななさん(大石健登撮影)
      たかまつななさん(大石健登撮影)

     横浜市で生まれ、1歳になる前に父の仕事の都合で大阪に移りました。ピアノに習字、お花、お茶、新体操などを習い、幼稚園児なのに休みは週1日だけ。人見知りな性格もあり、友だちとはあまり遊べませんでした。

     小学3年で横浜市に戻りました。学校では、休み時間に男の子とサッカーをするのが楽しくて、クラブチームの女子チームに入りました。足も速く、800メートル走の神奈川県大会で8位になったこともあります。

     4年の時、アルピニストの野口健さんが富士山で開いたイベントに参加しました。樹海にバスやトラックが不法投棄されていて、野口さんが「大人はこういう問題を見て見ぬふりをする。君たちが伝えてほしい」と話していたのを覚えています。

     中学はフェリス女学院中に進み、1年生の時に読売新聞の子ども記者団「ヨミウリ・ジュニアプレス」に参加しました。きっかけは、野口さんのイベントです。ジュニアプレスでは、野口さんが開いた清掃登山の報告会を取材しました。小さな記事でしたが、形になってうれしかったです。中高の6年間で約70本の記事を書き、初対面の人に取材する度胸もつきました。

     中学2年になると、爆笑問題の太田光さんらが憲法について書いた本を読み、社会問題を身近に感じてもらうには「お笑いもありだ」と考えるようになりました。文化祭や送別会で漫才などを披露し、フェリス女学院高校に進むとお笑いの大会に出ようと先生に相談しました。許可はしてもらいましたが、生徒指導の先生には「清く、正しく、品格あふれるお漫才をやりなさい」と忠告されました。

     大学では政治や経済などを学ぼうと、慶応大総合政策学部に進学しました。18歳選挙権の導入を機に、2016年には会社を作り、高校などで笑って学べる出張授業に取り組んでいます。2年で約60校を訪ねました。

     4月から、NHKでディレクターとして働きます。若者を引きつけられるような番組を作っていきたいと思います。

    プロフィル
    たかまつ・なな
     本名・高松奈々。1993年、横浜市生まれ。曽祖父は東京ガス元社長の高松豊吉。2013年、「R―1ぐらんぷり」準決勝に進出。同年、「ワラチャン!U―20お笑い日本一決定戦」(日本テレビ)で優勝。お嬢様言葉を使う「お嬢様芸人」としてブレイクした。

    (2018年3月22日付読売新聞朝刊掲載)

    2018年03月26日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun