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    スクールデイズ

    寝る間削って課題仕上げ…篠原ともえさん

    聞き手・朝来野祥子

    歌手、タレント

    • 篠原ともえさん(佐々木紀明撮影)
      篠原ともえさん(佐々木紀明撮影)

     子供の頃から人前に出るのが好きで、東京都青梅市の小中学校で放送委員会に入りました。中学の運動会では実況中継を任され「あ、転んじゃいました。応援しましょう! 1位は○○君です! 拍手しましょう!」などとしゃべったら先生にほめられて。場の雰囲気を声でも表現できるんだ、とうれしくなりました。

     中学の先生から、学校を紹介するビデオコンクールに応募しないかと誘われました。普通の紹介ではなく、ストーリー仕立てにしようと思いました。当時入っていた軽音楽部は部員が少なく廃部の危機にあり、ライブを開いて部員を増やす話を考えました。そこに生徒や先生へのインタビューを交え、学校紹介の作品にしたのです。これが1位に選ばれ、副賞の東京湾のクルーズを友達と楽しみました。

     小学生の頃から芸能人とデザイナーに憧れていました。中3の夏、歌手のオーディションに合格しましたが「デビューに最低5年かかる」と言われました。前髪を短くそろえ、お団子ヘアでレコード会社などに出入りするうち関係者の目に留まり、幸運にも16歳でデビューできました。

     デザイナーへの夢も持ち続け、都立の工業高校の応用デザイン科に進学しました。芸能活動で使うカラフルなパンツや、キラキラしたアクセサリーを最初は自分で作りました。若い世代を中心にこのスタイルが流行し「シノラー」ブームが起こりました。

    • 高校時代の篠原さん
      高校時代の篠原さん

     縫製の技術を学ぼうと、服装学科のある都内の短大に進学しました。朝は短大へ行き、授業が終わると深夜まで芸能界の仕事をする毎日で、1年留年してしまいました。「十分に学べたからいいや」とも思いましたが、両親に「卒業することは自信になる。応援するからがんばって」と励まされました。この後は、寝る間を削って授業を聞き、課題を仕上げ、2001年に卒業することができました。

     今は芸能活動の傍ら、衣装のデザインや、裁縫に関する本の出版もしています。シノラーファッションを子供たちに伝えていくのが夢です。

    プロフィル
    しのはら・ともえ
     1979年、東京都生まれ。95年に歌手デビューし、幅広く活動。当時、「シノラーファッション」が大流行した。3月に「篠原ともえのソーイングBOOK ザ・ワンピースforKIDS」(文化出版局)を刊行。4月28日には日本ホビーショー(東京ビッグサイト)で「シノラーキッズコンテスト2018」を開催する。

    (2018年4月5日付読売新聞朝刊掲載)

    2018年04月09日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun