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不登校、クラスに1人…中学生過去最高

 昨年度、不登校だった中学生の割合は、35人に1人の2・86%(前年度比0・11ポイント増)で過去最高となったことが9日、文部科学省の学校基本調査(速報)で分かった。

いじめ回避も一因

 1学級に1人は不登校の生徒がいる計算で、同省では「いじめ自殺が相次ぎ、『いじめられるなら学校に行かなくてもいい』と考える保護者が増えたことも一因」とみている。

 不登校の調査は全小中学校を対象に、1991年度から毎年実施している。

 それによると、昨年度、病気や経済的理由以外で、年間30日以上欠席した「不登校」の小中学生は、前年度比約4500人増の計12万6764人で、5年ぶりに増加した。特に中学生は、前年度より約3400人増えて10万2940人となり、不登校の生徒が占める割合も10年前の60人に1人から大きく増加していた。

 小中学生が不登校になったきっかけ(複数回答)で最も多かったのは「無気力や非行など」の4万6320人。「いじめ」は計4688人(中学生3929人、小学生759人)だった。

 同省が都道府県に不登校が増えた理由を分析してもらったところ、複数の自治体が「自殺に追い込まれるくらいなら学校に行かなくてもいいと考える保護者が増えた」「スクールカウンセラーがいじめの被害を最小限にするための選択肢として不登校を勧めるようになった」などと回答した。

[解説]「校外にも居場所」親の意識も変化

 中学校の1クラスに1人は必ず不登校の生徒がいる――。60人に1人が不登校だった10年前に比べ、不登校の中学生が大きく増加した背景には、昨年、全国で相次いだいじめ自殺のほかに、民間のフリースクールなどの新たな居場所が生まれていることもある。

 自治体が設置した「教育支援センター」は全国に1164か所、民間のフリースクールは500か所に上るとされる。子供、保護者の意識も「学校は必ず通うべき場所ではない」と変わりつつある。

 しかし、昔も今も学校は、家庭や地域とともに子供の成長を支える大本の存在であることに変わりはない。すべての子供が伸び伸びと過ごせる学校を作るには何が必要なのか。現場任せではない、国民的な議論を巻き起こすべきだ。(社会部 松本英一郎)

2007年8月10日  読売新聞)
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