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小中学校で「ソーシャルスキル」教える動き広がる人間関係を円滑にするための技術「ソーシャルスキル」を、小中学校の授業で教える動きが広がっている。
授業で学ぶ「人付き合い」幼少期の集団遊びなどを通じて学んでいるはずのコミュニケーション技術が身についていない子供が増え、学校で教える必要が出てきたためという。 11月、神奈川県綾瀬市の市立綾西小学校2年生のクラスで、友達との話し方を練習する「質問ゲーム」が行われた。 7人ずつ、四つのグループに分かれて円になって座る。回答者を1人決め、順番に質問していく。「朝食は何ですか」「好きなお笑い芸人はだれですか」。質問者は大きな声で質問すること、回答者は相手の目を見ることを心がける。「そうなんだ」と相づちをうったり、うなずいたりすると、相手が安心して話せることを気づかせるのが目的だ。 同市では昨年度から3年間の課題研究として、市内の小学校3校、中学校2校でソーシャルスキルを教えている。「サッカーをしたい人と、したくない人が対立した場合」「ストレスがたまった時」など、さまざまな場面を想定。自分の意見や気持ちを、相手にどう伝えたらいいかなどを考えさせる。 ソーシャルスキルはこれまで、学習障害などがある子供を対象に教えることが多かった。同市教委の小松妙・指導主事は「障害のないケースでも、幼少期に人間関係を学んでいないために、うまくいかない子供が目立つようになった。授業で、コミュニケーション技術を教えることが必要になってきている」と話す。 富山県でも、2002年度から3年間、一部小中学校でソーシャルスキルを授業に取り入れた。集団生活が苦手だった児童生徒に、「自分から友達の輪に入れるようになった」「相手の都合を考えて質問するようになった」などの効果が認められた。現在は、教師を対象にした講習会を年に30回ほど実施している。 東京都品川区では、昨年度から同区内の小中学校で必修化した「市民科」の授業のなかでソーシャルスキルを取り入れている。 「友達と仲良くするにはどうしたらいいのかなどを、実践的に学べるようにしている」と同区教委の滝渕正史・指導主事。 ソーシャルスキルにくわしい法政大学の渡辺弥生教授(発達心理学)は「人付き合いが苦手なことを性格のせいにする傾向があるが、自分の意見や思いを伝える方法を知らないだけという場合も多い。ソーシャルスキルはその方法を学ぶきっかけ。授業で取り入れる学校は増えていくだろう」と話す。(竹之内知宣) (2007年11月22日 読売新聞)
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