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PTAの「飲み会」が強制参加

埼玉県、女性

 小学校のPTA本部副会長を今年度から3年間やることになりました。クジで決まってしまいました。まず、歓送迎会といった行事がありますが、夜に料亭で行います。私たちは「客ではないのでお酒を注いだりして下さい」と言われていて、これってコンパニオンじゃないの?と思いました。保育園に行っている子供もいて、親には預ける事はできないし、仲の良い友達にも迷惑を掛けたくないので預けられません。子供をお酒の席に連れて行きたくもありません。夫は不規則な仕事なので不在がちで、家で子供だけで待たせておく事もできません。でも強制的に参加なのです。歓送迎会はお酒の席ではなく学校内で夕方までに終わらせてもらいたいと思っています。2年目の役員さんはやる気満々なので私の話は聞く耳なしです。この様な事をなくしていくにはどうしたらいいでしょうか。

NPO法人教育ネットワーク・ニコラ理事長 馬場 章

 歓送迎会はPTAの新旧役員の交代・引継ぎの大事な行事。だから、共働きの家庭のあることも考えて誰でも参加できる夕方の時間帯とか土日に行うということが一般化して来ています。そのこと自体の問題もありますが、ここで今一度「PTAの組織は児童生徒の利益のために学校の教育環境を充実させるためにある」ということを再確認したいところです。それをおろそかにしたPTA活動などあり得ないはずですから。

 ところが現実には、本来の意義を失い、深刻なほど形骸化しているPTA組織も多いのです。もちろん、殊更に学校側と対立する必要はありませんが、「全ては我が子のため」ということで自立した活動を失えば、あえて日時を割いてまでPTAに参加する意味はないことになります。しかも、PTAへの参加は本来、強制ではなく任意加入が原則です。

 ところで今回、「小学校のPTA本部副会長を3年間やる」ことに決まったということは、外部からの批判では容易に変わらないPTAの内部に入り、PTAを本当に意義あるものに変えられる千載一遇の願ってもないチャンスであるわけです。副会長には「クジで決まった」ということですが、会長は名誉職で、実質的な権限は副会長にあるということも多いのです。

 ただし、独り善がりの行動に走らないためにも、健全なPTA活動を願っている他の方々(必ずいるはずです)と協力し合い、出来るところから地道な改革の努力をしてみることです。それでも納得が行かないという場合には、潔く副会長職を退くという選択肢も考えておくべきです。「猫に鈴をぶら下げる」だけにとどまらず、さらに人を束ね人を動かすという役割は容易なことではありません。ただし、それも「親業」と考えて楽しく頑張れれば、ご自身の成長に大いに寄与することだろうと思います。

回答者略歴 ばば・あきら 学習塾勤務を経て月刊教育誌「ニコラ」を発行。フリースクール「ぱいでぃあ」も主宰。不登校、中退、引きこもり、子供の育ちや学び、進路などの相談活動。著書に「行ってみないかこんな『学校』」(ハート出版)など。
2007年4月27日  読売新聞)
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