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不登校の息子への対処

石川県 女性

 中学1年の息子は、小学校低学年のころから内面を表現するのが苦手で、完全主義な面がありました。月に1、2度欠席していました。小学校中学年になると、日記を書くのが嫌で欠席が増え始めました。担任に相談し、日記を書かないことにして登校できるようになりました。小学校高学年では、図工が苦手で自宅での宿題となり、仕上がらないと欠席。欠席が続くと他教科の宿題もたまり、それが仕上がらないと欠席、という悪循環に陥りました。担任の熱心な指導もあり、なんとか2週間ほどで登校できました。  中学校に入ると、6月ごろまでは順調でしたが、部活動が本格化すると疲れて寝てしまうことが多くなり、宿題ができず、欠席が続きました。9月からは1、2度、登校したのですが、「疲れた」「面倒くさい」と不登校の状態に戻ってしまいました。「長期欠席しているからもう追いつけない」「人生おしまいだ」「中学へは行かない、高校も行かない」と悲観的に話すこともあれば、「登校したい、部活もしたい」と意欲的に話すこともあります。昼夜逆転の生活を改めさせ、登校させたいのですが、どう対処していけばよいのでしょうか。

開善塾教育相談研究所相談室長 藤崎 育子

 学校に行っていないお子さんの昼夜逆転の生活を改めたいとのことですが、「学校のことは先生に相談しながら、いい方法を考えていこう。まず、きちんとした生活を送れるようにしよう」とお子さんに告げ、話し合うことをおすすめします。その中で「明日は何時に起きようか?起きられなかったら、起こしてあげようか」と働きかけ、毎日少しずつ、起床時間を早くしていきましょう。そうは言っても、子どもが聞いてくれないとおっしゃる保護者も多いようですが、初めから無理だと思っていると、その気持ちは子どもにも伝わってしまいます。まずは朝起きることから、と明るく働きかけてみましょう。

 次に食事ですが、親子一緒にとっていますか。料理がテーブルや冷蔵庫にあり、いつでも食べられるようになっていませんか。常に食事が準備されている状態は、子どもに、いつ起きてもいいのだと教えることにもつながります。朝は7時、昼は12時、夜は19時というように食事の時間を決め、時間が過ぎたら、片付けるからと話しておくのです。子どもと一緒に料理をするのもいいと思います。自分のことが自分でできるようになる、特に火と刃物がうまく使えるようになると、子どもに自信が生まれます。

 学校に行くことも大事ですが、家でこそできることを教えていきましょう。また、学校の先生に、お子さんに会いに来てもらうことも大切です。もし、お子さんが嫌がったりしたら、そのことは責めず、親が先生と雑談をしてもいいでしょう。お母さんが、「いい先生ね」と思えば、お子さんも、先生に会えるようになるかもしれません。会えなくても、家庭訪問があると、実は子どもは安心するのです。

 文面からは分からなかったのですが、日記が書けなくて学校に行けなかった時など、お子さん自ら先生に相談できましたか? 親が間に立って、問題を解決してしまうことが多くなかったでしょうか。「内面を表現するのが苦手」とありますが、もしかすると、どう表現していいのかが分からないのかも知れません。ある不登校の女子中学生は、学校に行けない理由を「嫌だから」としか答えられませんでした。このような子は少なくありません。お子さんのつらい気持ちを聞くことも必要ですが、料理、洗濯、掃除を家族の一員として手伝ってもらいながら、生活力をつける、そういった親子のかかわりから、お子さんの内面をはぐくんでみてはいかがでしょうか。

回答者略歴 ふじさき・いくこ 登校拒否、ひきこもり、非行などの解決のため、家庭を中心にした訪問指導に従事し、子どもの復学時には学校側の受け入れ環境づくりも。著書に「親と教師が日本を変える」(共著、PHP研究所)など。
2007年10月26日  読売新聞)
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