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「情報」と付き合う

(15) [読者の声]IT活用に期待と不安

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ビデオカメラの使い方を教わる放送部の中学生。子供たちがメディアを使って自由に表現できる時代だ(川崎市立宮前平中で)

 IT(情報技術)活用で、読者の見方には大きな開きがある。

 未来の黒板とも言える電子情報ボード。「当校でも、一部の教室で使われています。近い将来すべての教室に備えられることになるでしょう」と、ニュージーランドの私立高校で日本語を教える女性(41)から便りが届いた。

 「記事で紹介された以外にも様々な使い方がある。生徒たちはみな、嬉々(きき)として学習を楽しんでいる。日本でも、そんな学習環境が広まってほしい」と期待を寄せる。ただ、「当校でも、中には新しいものに対してアレルギーを起こす教職員もいる」とも語る。

 映像を使った教材開発に携わる愛知県の塾関係者は「子どもたちに、最先端の情報技術と心通う対話型授業を融合した“新しい学びのカタチ”を提供していくことは、教育に携わる人間の責務と考えています」。

 一方、「小学校では、読み書きそろばんに重点を置く方が、子供の将来のためになる」と強調するのは73歳の男性。パソコンを70歳を過ぎてから始め、この意見も電子メールで届いた。この男性は「新しいものを生み出すのは、子供時代の基礎が重要だ。パソコンも、光通信や新幹線も、発明や開発をした人は、テレビさえない時代に成人したはず」とも言う。

 「困った世の中だ。便利な物が増え、子供たちがどんどん弱くなっていく」と、埼玉県の読者が嘆く。

 「中3の息子には、インターネットなどやってほしくないので、今もパソコンをやらせていないが、『授業でパソコンができないから成績が悪くなる』と不安を訴えるようになった。成績につながるなら、ちゃんと教えてくれたらいいのにという気持ちと、受験期で不安定な時期に取り入れないでほしいという思いが交錯する」と親の思いをつづったファクスだった。

 紙面でも取り上げたように、IT時代の不幸の手紙は、子供たちの大きな悩みのようだ。

 中学1年生の息子を持つ読者は「チェーンメールは受け取ったら、必ず止めさせている。学校でパソコンを使う時代だから、ルールやモラルは、授業内容にぜひとも組み込んでほしい」と訴える。

 中学3年の娘を持つ東京都内の母親(47)は、「中学生になると、同じチェーンメールが何通も届くようになり、内容も過激で、本人が無視できないと言い始めた。無視しなければいけないことはわかっているが、できない子供の心理もわかる」。

 いろいろ調べた結果、チェーンメールを受け入れてくれるアドレスを知り、その種のメールが届いたら、相手にそのアドレスを教えるようにしているという。

 このチェーンメール対策アドレスや、チェーンメールに関する詳しい情報は、財団法人日本データ通信協会迷惑メール相談センターのホームページ(http://www.dekyo.or.jp/soudan/top.htm)で見ることができる。

 ちなみに、記者の取材を、子供たち自身で作る自校のホームページで紹介した千葉県印西市の小学校の児童からは「記事が大きく載って、すごくうれしい」と改めて取材班にメールが届いた。こんなやりとりを通して、自分たちの力で社会と向き合うことの大切さも身をもって学んでほしい。

 次週からは、全国各地で「食育」を担う人たちの取り組みを紹介します。

2006年6月17日  読売新聞)
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