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東大解剖――第3部

(5) 「等身大の女子学生」発信

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今後の活動について話すUGLのメンバーたち。「才女」の紋切り型イメージにはギャップを感じるという

 少数派の女子東大生が存在感を発揮する。

 ファッションにかけるお金は月5000〜1万円程度の人が最も多く、半数以上に彼氏あり。東京大学の学生であることに誇りを持っている人が半数いるが、3分の2は「周囲から浮いている」と感じることがある――。

 アンケートで浮かび上がってきたのは、いまどきの女子東大生の姿だ。女子学生のグループ「UT Girls―Link」(UGL)が先月、女子東大生約100人から集めた。

 設問は、「カラオケで歌う曲」「髪を染めたことがあるか」「ダイエットをしたことがあるか」といった話題から、勉強、就職、恋愛・結婚観まで53問。

 冊子にまとめて新入生向けサークルオリエンテーションで配布する準備を進めている。アンケートは今後も集め、秋ごろにはデータブックにまとめて一般向けに出版するのが目標だ。

 彼女たちが等身大の女子東大生像にこだわるのには理由がある。

 UGL発起人の土田真澄さん(22)(経済学部3年)は、就職活動の時期を迎え、社会に出ることを意識するようになって、世間が持つ女子東大生のイメージが気になり始めた。いわゆる「才女」として、仕事の世界で男顔負けの活躍をしていく女性像だ。

 しかし、「就職、結婚、家庭など、これからの人生について夢を描いたり悩んだりするのは、他大学の女子学生と変わらないと思う。紋切り型のイメージにはギャップを感じる」。

 1、2年時のクラスメート、石原みどりさん(22)(文学部3年)らと、UGLを作ったのは昨年12月。現メンバーは15人を数え、活動は多岐にわたる。

 プロのメーキャップ・アーティストを招くメーク講座「ビューティープロジェクト」は、メンバーを対象に、すでに2回実施。4月には新入生を対象に開く。11月の駒場祭では東大生をモデルにファッションショーを開きたいという。

 学生が自由に集まって、様々な企画の発信拠点とする「カフェプロジェクト」も、新宿区内の空き店舗が候補地として挙がっている。秋のオープンを目指して営業許可や仕入れのノウハウの勉強を重ねている。

 東大当局も、女子学生の獲得に動き出している。昨年12月には、東京都内で、初めて女子高生向けの説明会を開いた。

 参加者へのアンケートで、女子が東大を目指す割合が少ない原因を聞くと、「東大は男子が勉強するところ」「堅苦しい」「ガリ勉」「結婚相手が限られる」といった回答が寄せられた。

 受験を検討している女子高生でさえ、固定的なイメージでとらえている。

 少数派であることが情報不足を招いていると考える土田さんは、「私たちの元気な姿を外に発信していくことで、東大を選択肢の中に入れる女の子がもっと増えてくれたらいい。説明会などにもかかわっていきたい」と意欲を見せる。

 これからの東大のイメージを変えていく主役は女性かもしれない。(赤池泰斗)

 女子東大生の比率 東大入試課によると、1977年度の学部入学者に占める女性は5.6%に過ぎなかった。87年度に1割、2004年度に2割を超え、06年度は20.1%。科類別では、文学部などに進む文科3類が42.3%、工学部、理学部などに進む理科1類は8.6%とばらつきがある。東大では3年以内に女子の入学者比率を30%にするという目標を掲げている。

2007年3月17日  読売新聞)
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