|
| トップ | ニュース | 地域ニュース | 教育ルネサンス | 就活 | キャンパス | 子ども | 英語 | 新聞で学ぶ |
| 天気 | 地図 | ショッピング | 雑誌 | 交通 | 写真 | 動画 | データベース | サイト案内 |
(8) 「親との一体感」が変化写真の拡大
![]() 学園祭では、生徒たちが海岸で拾い集めた流木をもとに作成したオブジェが飾られていた
フリースクールを母体にした学校が苦境だ。 「現状の生徒数は何人くらい?」「職員の数は?」 小中高一貫校の湘南ライナス学園(神奈川県小田原市)が10月下旬、学園祭に合わせて開いた学校説明会では、熱心にメモを取る約20人の参加者から、こんな運営面の質問が相次いだ。 学習障害(LD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)など、発達障害の児童生徒を対象にした同学園の歴史は、20年以上前、同県藤沢市にできた親の勉強会から始まる。構造改革特区で校地や校舎を自前で持たなくても学校が作れるようになったのを受けて、2005年、病院の寮を借りて開校した。特区では、フリースクールを運営してきたNPO法人でも学校は作れたが、学校法人化の道を選んだ。 開校して「さあ、これから」という時に、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」での個人攻撃や教育内容への中傷が始まった。書き込みは1年間で2000件以上。これをきっかけに、吉崎真里学園長(60)の方針に不満を持つ保護者らが、相次いで学校を去った。 その後遺症もあって、児童生徒数は、最も多かった時の48人から27人に減っている。学校法人となったことで、私学助成は受けられるが、経営面で十分な体制とは言えない。 書き込み問題は、弁護士による2ちゃんねる側への開示請求などで書き込んでいた3人が判明。元保護者を含む2人を相手にした民事訴訟に発展した。元保護者は学校側に謝罪文を提出し、訴訟も和解に向けた協議が進んでいる。 だが、傷跡は大きい。「子供が通いたいと泣いているのを、親が辞めさせたこともある。思い出すと、今でも胸が詰まる」と吉崎学園長が振り返る。
◎ 中傷の書き込み自体、許される行為ではないが、一連の騒動の背景に保護者の意識の変化があるようだ。 フリースクール時代は、豊富な経験を持つ吉崎学園長にほれ込んだ保護者が学校側と一体となって支えるのが大きな特徴だった。 学園祭の準備一つを取っても、前夜遅くまで保護者も学校に残って準備作業を続ける。学校に何か問題が起きた場合に、保護者が集まって話し合いの場を持つことも珍しくない。この方針は今も変わらない。 ところが、学校になってからは、「学費を払っているのに何でこんなことまで」という不満の声が保護者から上がることもあった。かつて子供を通わせていた保護者は「その日にやることがその日に決まっているようだった。学校として、もう少し計画的に活動して欲しかった」と語る。 一方で、熱心に運営にかかわる保護者は「初めてライナスに行った子供に『お母さんすごいんだよ。ライナスでは僕が困ったことは何もないんだよ』と言われた」。別の保護者は、「発達障害の子を持つ親にとって最後の救いの場。みんな、わらにもすがる思いで来るので、合わなかった場合の落胆も大きい」と語る。 保護者の受け止め方の落差は学校とフリースクールの違いも物語っている。(宮本清史、写真も) NPO母体の学校 NPOを母体にした構造改革特区の学校には、ライナス学園のほか、シュタイナー学園(神奈川県相模原市)、どんぐり向方学園(長野県天竜村)、東京シューレ葛飾中学校(東京都葛飾区)などがある。いずれも学校法人を設立しており、NPO法人のまま学校が設立された例はない。株式会社立と同様に補助金や税の優遇が受けられないことが背景にある。 (2007年12月13日 読売新聞)
|
大学受験や調べ学習に役立つ情報
おすすめPR |
| ▲この画面の上へ |
|
会社案内|
サイトポリシー|
個人情報|
著作権|
リンクポリシー|
お問い合わせ| YOMIURI ONLINE広告ガイド| 新聞広告ガイド| 気流・時事川柳(東京本社版)への投稿| 見出し、記事、写真の無断転載を禁じます Copyright © The Yomiuri Shimbun. |