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(12)読者の声…学生も教員も変革を大学の現状に一般読者は驚き、関係者は教員の意識を問題にする。 「学生に元気のある人は少ない。個人的に話を聞いてみると、悩みや心の 埼玉県在住で、36歳の自称“おっさん学生”からメールが届いた。高校卒業後、専門学校を出て、団体職員などとして働いてきたが、「経済の仕組みをもっと知りたいと思って一念発起した」。学業に悪戦苦闘、休み中はNPO活動に参加、すでに就職活動も始めている立場だ。 「学生生活や就職活動に悩んでいる学生がいると思うが、可能性は無限だ。出来ることから少しずつやっていくのがいいと思う」と激励のメッセージも含まれていた。 一方で、「大学職員の方のご苦労は何とも申し上げようがないですが、学習意欲の低い学生、学問に拒絶意識の高い学生が、なぜ学費を払って進学するのか疑問だ」という手紙を書いたのは高松市の主婦だ。「学費を払う親御さんの気持ちになるとため息しか出ない。大学以外に何かないのでしょうか。とにかく大学へ行けばいいという意識を変える必要がある」 さらに、入学前教育の記事に対しては、「大学とは自ら学び問う所ではなかったのか。いつから手取り足取りの勉強の場になったのか。なぜ、学びの姿勢を小中学生にしっかり教えないのか」といった意見もあった。 ◎
大学の体制や教員の意識を問題視する声もある。 5日付で紹介した土持ゲーリー法一・弘前大学教授は、大学の抱える問題の根源に、単位制度に対する理解の不十分さがあると指摘する。 「単位制度は、講義とその倍の時間に当たる予習・復習から成り立っている。講義のみで単位が与えられている現状はおかしい。限られたエリート層しか大学に来なかった時代なら、放置しておいても勉強しただろうが、全入時代はそうはいかない」 「米国でも『大学の責務』とは何かが問い直されている。『学生を育てるためにどれだけ努力をしているか』という教員側の視点ではなく、学生にどれだけ力をつけられたか、という学習成果の視点に立った説明責任が求められている」 ゼミの在り方についても大学人から反響があった。 「最低限、ゼミで学ぶべきことを統一することはとても大切だが、難しい。教員は他からの干渉を何より嫌うからだ。そのために大学の教育改革が進まない」とある大学の准教授が嘆く。 「ゼミの中身とともに、どんな仕掛けを持っているかが問われている。『学士力』が言われ出して数年たつが、学生を成長させるための現場の変革は進んでいない。結局、教職員自身を変えていく努力が何よりも必要」と訴える教授も。 信州大学の松岡幸司准教授は、「自分の授業をどのように改善していくか、ということに日々悩んでいる。授業改善をしていく上で、記事の中の視点や発想が参考になった。問題意識を持つ教員の様々な事例に触れることで、自分の抱えている問題を解決する糸口が見えてくることが多かった」と記した。 ◇
次週は、ある中学校を通して経済格差と学校の取り組みについて考えます。 (2009年3月21日 読売新聞)
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