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(3)校舎の中心で調べ学習校舎の中心に図書館を置き、様々な学びに活用する。 理科の授業が始まって10分後、4年生の児童24人がおもむろに席を立ち、隣接する「メディアセンター」に移動を始めた。 千葉市にある私立幕張インターナショナルスクール。4年生を受け持つジョディ・クラーク教諭(27)は授業の初め、電子黒板を使い、乾電池と豆電球を使った電気の回路について英語で説明する。だが、教室にいるのはここまで。続きが行われるのは、約8000冊の図書と24台のノートパソコンを備えたメディアセンターだ。 児童はそれぞれインターネット上で実験を体験する学習用サイトに接続し、乾電池のボルト数を変えるなどして電気が流れる仕組みや明るさの変化を学習。その後、実際に回路をつないで豆電球を光らせた。 「講義を受けるだけの授業では、学ぶ効率が悪い。子供たちにいろいろな機会を与えることが大事だ」。ポール・ロジャーズ校長(46)が教育方針を説明する。 2009年4月に開校した同校は、文部科学省が定める学習指導要領に基づいて授業が行われ、小学校卒業資格が得られる全国初のインターナショナルスクール。外国籍を持つ子どもや帰国子女が幼小一貫で学び、国語以外の授業はすべて英語で行われる。 多様な学び方を象徴するのがセンターの積極的な活用で、4年生の場合、週35コマの授業のうち、少なくとも8コマでセンターを使う。それを容易にしているのが、センターと教室の位置関係だ。 同校では、高学年棟の中心に置いたセンターをぐるりと取り囲むように4〜6年生用の教室を配置。どの教室からも等距離でセンターに行ける仕掛けだ。ロジャーズ校長は「高学年はリサーチをする機会が多い。自ら学び、創造性を育んでほしい」と語る。この日は4年生の近くで2年生18人が本を広げて外国について調べており、コーディネーターが各教諭のまとめ役として事前の調整に当たる。 センターを使った授業は児童に人気だ。4年生(10)は「先生から『メディアセンターで授業をする』と聞くと、ワクワクする」と受け身にならない学びを楽しんでいる。 ◎
福岡市にある中高一貫の西南学院も03年に校舎を新築した際、中央に開放的な図書館を置いた。4階までの吹き抜け構造で「図書館は学校の要」(中根広秋副校長)という理念を体現。約7万冊の蔵書があり、調べ学習のほか、校舎内を行き来する際に立ち寄る生徒も多い。 03年度に6870冊だった貸し出し総数は、08年度は1万冊を超えた。「危機に直面した時、乗り越える手がかりを与えてくれるのが本」と説く中根副校長は「図書館に来る生徒が圧倒的に増えた」と変化を歓迎する。 校舎の片隅で脇役に甘んじることの多かった図書館が、その存在感を高めている。(藤原健作) (2010年2月4日 読売新聞)
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