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(6)「検索」充実 広がる関心パソコンやデータベースの環境を整備し、豊富な蔵書を活用する。 3クラスが同時に授業できる広々とした閲覧席で、約40人の生徒がパソコンで蔵書を検索していた。ほぼ1人1台ずつ使えるパソコン。生徒の周りには約14万冊もの本が整理されて並ぶ。 中央大学付属高校(東京都小金井市)の図書館。2月上旬、現代文の授業で、2年生が「取材リポート」の作成に取り組んでいた。博物館や美術館を訪ね、興味を持った作品を調べて2000字のリポートにする課題だ。 「書名にない言葉でもキーワードで本を探せる。これがうちの学校の大きな自慢」。授業に先立ち、司書教諭の平野誠さん(48)がマイクで生徒に説明していた。同校は8000字以上の卒業論文があるなど、リポートの課題が多い。その生徒の学習に役立つよう図書館を充実させてきた。 「格差社会」「ニート」「フリーター」……。同校ではパソコンの検索システムに、図書館の職員が一冊一冊、本の内容に関連するキーワードを追加で登録。書名や著者名だけでなく、キーワードで検索できる。もともと文学作品より、調査研究に対応できるような本を集めてきたが、それらの本を十分活用できるようにするためだ。 もちろん文学作品を読まないわけではない。学校が選んだ100冊を各自で購入し、3年間で全員が読む「課題図書」の制度がある。課題図書は年によって変わるが、例えば夏目漱石、芥川龍之介、スタインベックといった古典の名作から、村上春樹や宮部みゆきまでと幅広い。テストに出題されるため、生徒は必ず100冊読むことになる。 図書館のパソコンでは、蔵書だけでなく、百科事典・辞書、新聞各社の過去記事の検索、インターネットへの接続ができ、約20台のプリンターも備える充実ぶりだ。「学習に必要な環境がすべてそろうように目指してきた。生きる力を育むような場所になってくれれば」と平野教諭は話す。 ◎
1月下旬、千葉県立印旛高校(印西市)の図書館で、2年生の授業の一環として、英語による「舌切りスズメ」の紙芝居が上演された。この日、自ら英語で紙芝居を読んだ仲佐健治校長(56)は「図書館は資料が豊富で、自分にあった本を選んで勉強できる。授業後、英語の本を探しに来た生徒もおり、関心が広がったようだ」と話す。 近くの小学校から児童を招き、図書館を活用した授業を行うこともある。高校の図書館は小学校よりも蔵書が多い。昆虫の本を使い、高校教師が体の仕組みを説明して標本を観察したり、児童がごみ問題の資料を探して調べ、高校の教師に質問したりした。高校にない本は公共図書館から借りて授業をした。 印旛高校は今春、移転して単位制高校に変わる。学校司書の山中規子さん(58)は「図書館は学びが深まる場所。その場所を十分活用できる学校になれば」と話している。(名倉透浩) (2010年2月10日 読売新聞)
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