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学校ボランティア

(6)授業も子育ても応援

 「よいしょー、よいしょー」と、小さなきねを振り下ろす子どもたち。傍らで地域のボランティアたちが見守る。昨年12月20日、島根県益田市の市立西益田小学校で行われた「放課後子ども教室」のもちつき体験。

 参加した1、2年生児童約30人は、「面白かったよ」「おいしいね」などと言いながら、つきたてのもちをほおばった。

 同小の放課後教室は、民生児童委員や公民館の職員らが中心となり、2006年に始まった子育て支援の取り組みだ。現在は、対象となる小学1〜4年生の4割にあたる50人が登録。地域住民のボランティア約40人が、月3回と長期休み中、豆まきや七夕など季節行事や川遊び、いも掘りといった自然体験を実施している。

 近隣の中学校区を合わせた西益田地区には、このほかに、08年に開設された「教育協働化推進本部」がある。いわゆる学校支援地域本部に相当し、生活科の田植えや町の探検、家庭科、図画工作などの指導補助、登下校の見守りなど多彩な支援を行う。今年度は60歳代を中心に約80人がボランティアを務めている。

 同小の清水徳秀(とくひで)校長(60)は、「地域住民と児童の『顔の見える関係』が、子どもが自然と人にあいさつし、感謝する心を育んでいる」と、評価する。

 推進本部の設立には、放課後教室を支える地域住民たちが奔走した。このため、両方の活動に参加しているボランティアも多い。

 放課後教室の責任者で、推進本部のコーディネーターを兼ねる(むく)忠憲さん(64)は、「放課後教室で継続的に児童と触れ合い、児童を取り巻く環境や学校教育への理解を深めてきたことが、推進本部での活発な事業展開につながっている」と説明する。

 同市は今年度から、推進本部を他地区にも設立し、学校支援活動を全市に拡大した。西益田地区での実践をモデルに、子育て支援と学校支援が一体化した取り組みの推進を目指す。いずれの推進本部でも、放課後教室を支える地域住民が、何らかの形で運営に関わっているという。

 同市教育委員会市民学習課の大畑純一課長(55)は、「学校支援と放課後教室の連携が進む中で、地域ぐるみで子どもを育む意識がさらに高まってきている。今後、保護者対象の相談事業など、家庭教育にも支援活動を広げていきたい」と話している。(奥田祥子)

 メモ 放課後子ども教室は、小学校の空き教室などを利用し、スポーツ・文化活動をしたり宿題を見たりする文部科学省の補助事業で、今年度は1075市区町村に設けられている。文科省は今年度から、学校支援地域本部と放課後教室の連携、統合を促す事業を始めたが、両者を同じコーディネーターが担当したり、運営組織を統合したりする自治体はまだわずかという。

2012年2月23日  読売新聞)
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