文字サイズ
    就職した先輩たちの経験・教訓を取りあげます。

    新興国の物流を支えたい…日本通運

    「困難から逃げず乗り越える」…森川 知春 ちはる さん 26

    • 「夜間や短期間の移転にもできる限り対応します」と話す森川さん(東京都立川市で)=安斎晃撮影
      「夜間や短期間の移転にもできる限り対応します」と話す森川さん(東京都立川市で)=安斎晃撮影

     東京都立川市にある多摩支店で企業や病院、学校などの引っ越し部門の営業を担当している。依頼を受けると、建物や荷物量を確認し見積書を提出。受注に成功したら、依頼主の要望を聞きながら作業計画を立てる。作業現場にも立ち会い、移転完了まで見届ける。

     「お客さまによって荷物はいろいろ。やるべき仕事を書き出し、漏れがないよう進めています」と胸を張る。ビルの建設工事をチェックし、入居予定の企業に営業をかけることもある。

     2013年に入社。昨年冬から5か月間、都内の私立大学のキャンパス移転チームに加わった。だが、自ら立てた図書館の作業計画は「想定に無理がある」と採用されなかった。悔しい思いを胸に秘めて毎日現場に通い、作業を手伝うなどした。「困難から逃げずに乗り越えていきたい」と話す。

     上司の山本克也さん(52)は「明るく前向き。依頼主と関係を築くのがうまい」と評価する。

     就職活動では「社会基盤を担う仕事がしたい」と、物流や鉱業など約30社に応募した。エントリーシートに記入する自己PRの内容を考えるのに苦労し、友人宅に泊まり込んで一緒に書く練習を繰り返すなどした。

     面接では、フィリピンへの留学体験をもとに「ガッツがあります」とアピール。5社で最終面接まで進んだが、内定に至らなかった。

     友人らと無料通話アプリ「LINE(ライン)」を利用して励まし合い、気持ちがくじけそうな時期を乗り切った。その結果、日本通運とディスカウントストアの2社から内定を獲得。本来の志望に一致する日通への入社を決めた。

     「就活が苦しかった分、自分を必要としてくれたこの会社で、つらいことがあっても踏ん張って働きたい。将来はアジアの新興国で物流を支える仕事に関わりたい」と夢を描いている。(堀内佑二)

    日本通運
     1937年設立。運送業や倉庫業などを展開する総合物流会社。グループ企業を国内外に約360社置く。資本金701億円。売上高1兆600億円(2016年3月期)、従業員数3万2094人(16年3月)。本社は東京都港区。2016年度の新卒採用者数は294人。17年度は約300人を予定。

     (2016年11月22日の読売新聞朝刊に掲載)

    2016年11月22日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun