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    就職した先輩たちの経験・教訓を取りあげます。

    顧客目線でシステム開発…リコージャパン

    「もっと深く理解して提案を」…大久保沙織さん 25

    • 「作業漏れがないように必ずメモをつけています」と話す大久保さん(東京都内で)=高橋美帆撮影
      「作業漏れがないように必ずメモをつけています」と話す大久保さん(東京都内で)=高橋美帆撮影

     システムエンジニア(SE)として、企業が店舗の売り上げを管理したり、インターネットを利用して販売したりするのに必要な業務システムを開発している。

     所属チームは計6人。顧客と話し合い、ニーズを最大限くみ取りながら開発、改良を進めていく。「SEはずっとパソコンに向かっているイメージがありますが、実際はお客さまとのコミュニケーションが重要です」と語る。

     昨年秋、通信販売サイトを運営する化粧品会社から保守契約を打ち切られそうになった。同社がターゲットとする30歳代以上の女性からのアクセスを増やす改善策を提案し、契約の継続にこぎつけた。「常にユーザーの視点に立ち、自分の仕事を見直す大切さを思い知らされました」と振り返る。

     上司の岡田政樹さん(39)は「期待したことの一つ先を考えて実行できる」と評価する。

     鹿児島市出身。就職活動では当初、マスコミやメーカーを志望したが、「本当に自分のやりたい仕事なのか」と悩んだ。学生時代、活動に参加していた学習ボランティア団体がたまたま、業務システムを導入。事務作業の効率が大幅にアップするのを目の当たりにした。SEの面白さに気づき、IT系の約10社にも応募した。

     面接では、ボランティア団体や大学のゼミで、チームワークを大切にしながら取り組んだ経験をアピール。リコーITソリューションズから初の内定を得て、2013年春に入社した。翌14年夏、リコーグループ内の再編で、リコージャパンに移籍した。

     1年間に及ぶ新人研修でシステム開発に必要なスキルを習得したが、開発の質をさらに高めるには「会計や商習慣の知識も必要」と、簿記の勉強をしている。「顧客の仕事をもっと深く理解し、提案できるエンジニアを目指したい」と張り切っている。(伊藤史彦)

    リコージャパン
     1959年設立。リコーの子会社としてコピー機の販売や機器保守、企業や病院、学校向けの業務システムの開発などにあたる。資本金25億円。売上高5996億円(2016年3月期)、従業員数1万9587人(16年4月)。本社は東京都港区。2016年度の新卒採用者数は291人。

     (2016年12月20日の読売新聞朝刊に掲載)

    2016年12月20日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun