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    社会に出ることを意識して活動中の大学生、前向きに働く若手社員らを紹介します。

    リニア事業を軌道に

    JR東海 滝沢優介さん 29

    要の装置を検査

    • 「空き時間を利用して様々な資料を読み込み車両や設備の構造の理解に努めています」と話す滝沢さん(山梨県都留市で)=関口寛人撮影
      「空き時間を利用して様々な資料を読み込み車両や設備の構造の理解に努めています」と話す滝沢さん(山梨県都留市で)=関口寛人撮影

     2027年にリニア中央新幹線の開業を目指すJR東海(東海旅客鉄道)。山梨県内に設けられた実験線で、走行試験を繰り返している山梨実験センター(同県都留市)に勤め、コイルの検査を担当している。

     「コイルは車両が走る両側の壁の中に並ぶ装置で、電磁力を利用して最高時速500キロ超の浮上走行を可能にします。要となる装置だけに、担当できてやりがいを感じます」

     コイルの状態は検査専門の車両を走らせて確認するが、月に1、2回、夜間に42.8キロ・メートルの実験線を手分けして歩き、不具合がないかチェックしている。

     「開業したら、東京―名古屋間286キロ・メートルに並ぶコイルは100万個以上。あと10年で、もっと効率的で高精度の検査方法を確立できるように、自分も力を尽くしたいですね」

     13年に入社した。駆け出し時代の約2年間、大井車両基地(東京都品川区)で、東海道新幹線の車両検査にあたった。もし走行中に故障があると、ダイヤが乱れ、大勢の乗客が迷惑してしまう。

     「初めて経験した検査では、ボルト1本緩めるだけでも、とにかく怖かったですね。安全で正確な運行を担う責任の重さを感じました」

     昨年4月の熊本地震では現地入りし、九州新幹線の復旧を手伝った。

    全国縦断の実行力

     三重県出身。幼い頃から乗り物に興味があり、新幹線が好きだった。大学院で放射線治療装置を研究したが、就職活動では交通やエネルギーなど、公益性の高いインフラ業界を志望した。大学時代にオートバイで全国縦断した体験をもとに面接で「実行力があります」とアピール。JR東海から初の内定を得た。

     「リニア新幹線という国家的なプロジェクトに関われてうれしい。課題を一つ一つ解決していく鉄道技術者を目指し、『これが天職』と言えるように頑張ろうと思います」

    (松本将統)

    内定までの軌跡

     2011年7月 電力会社のインターンシップ(就業体験)に参加。インフラ業界に興味を持ち始める

     12年1月 鉄道、電力、プラントメーカーを中心に約10社に応募。エントリーシートが分かりやすく書けているか、同じ研究室の仲間にチェックしてもらう

       2月 外資系企業の面接を受ける。翌3月から5社程度の面接に臨む

       4月 JR東海から内定を得て就職活動を終える

    東海旅客鉄道

     日本国有鉄道を母体に1987年設立。東海地方を中心に旅客輸送を行う。本社は名古屋市。売上高1兆3579億円(2016年3月期)。従業員数1万8164人(16年3月)。17年春の新卒採用予定者数は約410人。

    2017年02月28日 15時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun