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    社会に出ることを意識して活動中の大学生、前向きに働く若手社員らを紹介します。

    ネットマナーを子供らに

    中央大4年 窪田大悟さん 22

    トラブルから守る

    • 「保護者や大学生を相手に啓発活動を行ったこともあります」と話す窪田さん=池谷美帆撮影
      「保護者や大学生を相手に啓発活動を行ったこともあります」と話す窪田さん=池谷美帆撮影

     子供たちがインターネットを通じ、トラブルに巻き込まれるのを防ごうと、小中高校などを回って啓発を行う学生ボランティア団体「Re:inc(リンク)」。2014年末の結成直後から活動に参加し、15年9月から16年末まで代表を務めた。

     「スライドを見せるなどして、ネットを利用した犯罪やいじめを紹介した後、子供たちに意見を出し合ってもらっています」

     リンクには慶応や明治など、東京都や神奈川県の大学の学生ら約15人が参加。これまでに首都圏の小中高校約10校を訪れ、計2500人に「ネットマナーの向上を」と呼びかけてきた。自身は大学の法学部で学ぶうち、犯罪の予防に関心を抱き、リンクに参加した。ただ、人前で話すのは苦手。初めて中高一貫校で話した時は同じ内容を繰り返してしまい、落ち込んだ。

     「メンバーの前で話してみるなど、試行錯誤を重ねるうちに『分かりやすい』と言ってもらえるようになり、うれしかったです」

     代表就任後は、子供のスマートフォンの利用について考える公開シンポジウムを開き、パネリストとして登壇するなど、活動の幅を広げた。

     「警察やIT企業の関係者ら様々な社会人と知り合い、相談しながら活動したこともいい経験でした」

    活動実績アピール

     就職活動では、リンクの活動で身近に感じるようになった情報サービス産業を志望。面接では啓発に取り組んだ実績をアピールし、情報システム開発会社「NECソリューションイノベータ」(東京)から内定を獲得。4月からシステムエンジニアとして働く予定だ。

     「今後は仕事を通じて情報システムの安全性を高め、サイバー犯罪の防止に努めたい」(山田睦子)

    本音を引き出しやすい年齢差

     大学生が子供たちを対象に取り組むボランティア活動には、勉強を教えたり、体験活動をサポートしたりと、様々な事例がある。年齢が近い分、子供と親しくなり、本音を引き出しやすいのが強みだ。

     大学生が小中高校生に勉強を教える活動を運営するNPO法人キッズドア(東京)の渡辺由美子理事長は「学生は子供のお手本になるよう行動することで、人間としてしっかりしてくる。就職活動にも自信を持って臨んでいるようだ」と話している。

    情報サービス産業 コンピューターソフトや情報システムの開発、インターネットを活用したサービスなどを展開する業種。情報サービス産業協会によると、2014年の総従業員数は約101万人。新卒採用時にプログラミングの知識を求めない企業もある。

    2017年03月21日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun