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    社会に出ることを意識して活動中の大学生、前向きに働く若手社員らを紹介します。

    「新国立」完成へ橋渡し

    大成建設 高橋麻衣さん 26

    建物の安全性計算

    • 新国立競技場の工事現場で「2019年の完成が楽しみです」と話す高橋さん(東京都内で)=安斎晃撮影
      新国立競技場の工事現場で「2019年の完成が楽しみです」と話す高橋さん(東京都内で)=安斎晃撮影

     2020年の東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場。昨年11月からその設計チームに最年少社員として参加する。建築家・隈研吾氏の基本デザインに基づき、設計チームで検討した内容を工事関係者に説明するのが役目。現場に通う日々が続く。

     「『新国立』は国民の期待を集める大プロジェクト。当初は自分に務まるのか、不安でしたが、やっぱり参加できてうれしい。チームの検討結果をスケッチに描くなどして、現場に分かりやすく伝えています」

     15年春に入社し、学校や商業施設の構造設計を担当。建物が自らの重量や災害などに耐えられるか、複雑な計算作業をこなしてきた。入社して間もない頃、商業施設が地震でどれくらい揺れるか、計算したが、締め切り間際に、先輩社員のチェックでミスが発覚。夜遅くまで先輩と残り、一から計算をやり直した。

     「小さなミスが致命的な欠陥になるかもしれません。責任の重大さを痛感しました」

     栃木県出身。工務店を経営する父に連れられ、住宅の建設現場によく遊びに行った。中学生の頃から「将来は建築の仕事をしたい」と思い、東北地方の大学に進学。建築について専門的に学んでいたが、3年生の時、東日本大震災に遭った。

     「建物がプリンのように揺れた。人命を守るためにはもっと学ばねばと、大学院で研究を深めました」

    まごつき焦っても

     就職活動で上京すると、電車の乗り換えにまごついた。面接で他の学生の自己PRが上手に聞こえ、焦った。緊張のあまり、話そうとした内容を思い出せず、落ち込んだ。それでも研究室の先輩を相手に何度も面接の練習をした結果、大成建設から内定をつかむことができた。

     「昨年は1級建築士の試験に合格しました。将来は構造に関する海外の優れた技術も取り込み、今までにない建物の実現に関わってみたいですね」(佐藤寛之)

    内定までの軌跡

    2013年8月 大成建設のインターンシップ(就業体験)に参加。同社が子育て支援に力を入れていることに気を引かれる

        12月 ゼネコンや設計事務所など約10社の説明会に参加

      14年1月 自己分析やエントリーシートの作成を開始。自分の強みが分からず悩む

         4月 各社の面接に臨む。大成建設から内定を得て就職活動を終了

    大成建設 1873年創業。建築・土木や都市開発、環境などの事業を展開。売上高は1兆2219億円(2016年3月期)。17年春の新卒採用予定者数は約280人。コミュニケーション能力や、挑戦する意欲に富んだ人材を求めている。

    2017年03月28日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun