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    社会に出ることを意識して活動中の大学生、前向きに働く若手社員らを紹介します。

    ドローン 新たなインフラに

    ゼンリン  みね 拓利 ひろと さん 24

    事業アイデア次々と

    • 「ドローンが1人1台あるような社会にしたい」と意気込む峯さん(東京都千代田区で)=高橋美帆撮影
      「ドローンが1人1台あるような社会にしたい」と意気込む峯さん(東京都千代田区で)=高橋美帆撮影

     小型無人機「ドローン」が安全に空を飛び交い、荷物輸送や警備などの一翼を担う。そんな未来を目指し、ゼンリンは住宅地図製作で蓄積したデータを生かし、ドローンが自動飛行するのに必要な3次元地図の開発を進めている。峯さんは昨年9月、東京本社に発足したドローン事業推進課に異動。農業関連会社にドローンを使った農産物の集荷を提案したり、国立の研究機関が進めるドローンの運航管理システムの開発プロジェクトでは、気象情報会社や通信事業会社などとの連絡調整にあたったりと忙しい。

     「新しいことに挑戦するのはとても面白い。ドローンに関する新技術はどんどん出てくるので、技術展示会をのぞくなどして、そうした情報を集め、他社より先に新しい提案をするよう心がけています。仕事のスピード感を大事にしています」

     2015年に入社し、海外用のカーナビ地図の営業を担当した。自動車メーカーから「外国の地図会社2社のどちらのほうが精密な地図を作っているか、調べてほしい」と依頼された際は、約1か月間、残業続きで報告書を仕上げた。

     「海外から集めた膨大な資料を分析するのは大変でしたが、依頼主にも喜ばれ、手応えを感じた仕事でした」

    地元・九州で働く夢

     北九州市出身。東京理科大で応用物理学を学んだ。「九州の企業で働きたい」と思い、福岡県内のテレビ局や電力、ガスといったインフラ企業などに応募した。面接では、小中高でバスケットボール部の主将として発揮したリーダーシップや、大学でスポーツのサークルを結成した行動力などをアピールし、ゼンリンなど3社から内定を得た。「地図を通じて、いろいろなことに挑戦できそう」と思い、ゼンリンへの入社を決めた。

     「面接で、車の自動運転システムの開発に携わりたいと話したのがきっかけで、ドローンを担当することになり、うれしい。将来は人々の生活に欠かせない新しいインフラの創造に関わりたい」(石塚公康)

    内定までの軌跡

    2013年12月 合同会社説明会などに参加

    2014年1月 自己分析や企業研究に取り組み始める

       2月 Uターン就職を目指し、九州のテレビ局やインフラ企業など15社程度に応募

       3月 面接が始まる。テレビ局で内定に至らず。大学院進学も考えるが、最終的に就職を決意

       4月 インフラ企業2社から内定をもらう

       5月 ゼンリンから内定を得て就職活動を終了

    ゼンリン 1948年創業。住宅地図大手。本社は北九州市。連結売上高578億円(2017年3月期)。従業員数1941人(17年3月)。求めるのは周囲の意見を聞く素直さを持ち、意見を主張し行動する人材。17年度大卒採用者数は33人。

    2017年06月20日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun