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    社会に出ることを意識して活動中の大学生、前向きに働く若手社員らを紹介します。

    ビッグデータで世界貢献

    ソフトバンク 森 英記 ( ひでき ) さん 26

    • 通信回線のつながり具合を色分けした地図を前に、分析結果を説明する森さん(東京都港区のソフトバンク本社で)=奥西義和撮影
      通信回線のつながり具合を色分けした地図を前に、分析結果を説明する森さん(東京都港区のソフトバンク本社で)=奥西義和撮影

    海外の自治体と商談

     2016年に入社。東京の本社で、米国のスマートフォン利用者の位置情報や通信状態などから把握できる膨大な量の情報「ビッグデータ」の分析を担当する。

     現地グループ会社の回線エリアを500平方mごとに区切り、電話のつながりやすさを地図上で色分けし、一目で分かるようにしている。「数字で把握した通信状態の良しあしが地理的に見えてくるのが面白い」とやりがいを語る。

     社内では、新規事業を考える他部署の求めに応じて、データを分析することもある。昨年8月には、ある国の自治体にデータを売り込む部署の商談に同席した。「データを分析すれば、どんな地域のどの時間帯に人がたくさんいるか分かり、観光政策に役立ちます」と説明したが、その自治体の担当者の反応は鈍かったという。

    活用方法まで考える

     「具体的にどう役立つかの説明が足りませんでした」と反省する。それからは、データの活用方法などを常に考えながら仕事をするようになった。「他の部署からデータ分析を求められた際は、それが必要な理由を聞き、求められた分析結果だけでなく、補足の説明資料もつけるようにしています」

     東京都出身。父親の仕事の都合で3歳から8歳まで米国で過ごしたため、海外にかかわる仕事がしたいと考えていた。大学は工学部で、大学院の修士課程に進み、プログラミングなどを学んだ。就職活動では「海外で仕事の体験ができる」との触れ込みにひかれ、ソフトバンクの本社と、米国のグループ会社で、選考を兼ねたインターンシップ(就業体験)に参加した。

     インターンシップを終えて、日本に帰国した後、ソフトバンクの採用担当者と面談し、内定を得た。他の企業への就職活動は、ほとんどしていなかったが、学生時代の専門を生かし海外とのやりとりもある仕事ができるソフトバンクへの入社を決めた。

     「ビッグデータを使って、様々な国の顧客と様々な課題を解決し、より暮らしやすい世の中をつくっていきたい」と意気込んでいる。(山田睦子)


    ■内定までの軌跡

    2012年 7月 大学3年でIT企業のインターンシップに参加するが興味がわかず、大学院への進学を決意

      14年 8月 大学院1年でソフトバンクのインターンシップに参加

         10月 米国にあるソフトバンクグループの通信事業会社のインターンシップに1週間、参加

         11月 面談を経てソフトバンクから内定の連絡がある

      15年 2月 同社の内定を受諾し、就職活動を終える


    ■ソフトバンク

     1986年設立。携帯電話サービスの提供や携帯端末の販売を行う。本社は東京都港区。営業収益3兆1949億円(2017年3月期)。従業員数1万7176人(17年3月)。17年4月の新卒採用者数は390人(短大など含む)。「変化を楽しみ、何事もチャンスと捉え挑戦する人」を求める。

    2018年01月23日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun