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    社会に出ることを意識して活動中の大学生、前向きに働く若手社員らを紹介します。

    テナント誘致で街づくり

    東急不動産  はら ゆう さん 25

    • 担当する竹芝のビルの模型を前に、「大変な時も一人で抱え込まないで楽しく仕事ができます」と話す原さん(東京都港区で)=米田育広撮影
      担当する竹芝のビルの模型を前に、「大変な時も一人で抱え込まないで楽しく仕事ができます」と話す原さん(東京都港区で)=米田育広撮影

    未完成のうちに契約

     オフィスビルに入居する企業を事前に募集し契約を結ぶ営業を担当する。現在は、東京・竹芝に建設中の地上39階、地下2階のビルのテナント誘致に奔走。一帯は、情報サービスや映像制作などデジタルコンテンツ産業の集積地を目指した開発が進む場所だ。

     2015年に入社。「最初は既存のビルに空きが出ると次のテナントを募集する仕事でしたが、今は未完成の物件を契約する難しさがある。でも単なるテナント探しではなく、街づくりをしている実感もあります」と話す。

     大学は観光学部で、「昔からの良さを生かしながら進める都市開発」に興味を持ち、就職活動では不動産業界を中心に約30社にエントリー。会社説明会や資料ではわからない社内の雰囲気を知りたいと、OB・OG訪問などで10社の社員約20人に会った。

     面接では、こうした行動力のほか、大学のローラーホッケー部で主将を務め、20人を超えるメンバーをまとめた経験を「人とじっくり向き合う力がついた」とアピール。就活を終えた後、チームは全日本選手権を制した。

     そんな中で、最初に内定を得た会社が東急不動産だった。就職イベントなどで、学生が話しやすい雰囲気を作るのが上手な社員が多く、「気持ちよく働ける会社」と感じていた。内定後、他社の選考はすべて辞退した。

    週2で英語研修

     オフィスビルの営業では大企業の役員と話す機会も多い。駐車場や空調設備などに関する質問に自信を持って即答できる勉強をし、同僚と質疑の練習もしている。外資系企業との商談もあり、自分の言葉で説明するため週に2日は社内の英語研修に通う。

     経験を積み、企業の求めるものを勉強しながら、将来は「古い建物を生かし、快適なオフィスを作る開発に携わるのが夢です」。入り口の天井の高さや床石にもこだわり、テナント企業が満足するビルを「一から作り上げたい」と意気込んでいる。(新美舞)


    ■内定までの軌跡

    2013年 7月 不動産業界を中心に企業セミナーなどに参加

          8月 不動産会社のインターンシップ(就業体験)に参加

         10月 自己分析を進める

         12月 不動産会社、商社のOB・OG訪問を始める

      14年 2月 約30社にエントリーシートを提出

          4月 東急不動産から内定を得て就職活動を終える


    ■東急不動産

     1953年創業。現在は持ち株会社傘下の中核企業としてオフィス、住宅事業などを手がける。本社は東京都港区。連結売上高8085億円(2017年3月期、グループ122社)。従業員数678人(18年4月)。新しい価値創造に挑戦できる人材を求める。来春の新卒採用予定者数は35人程度。

    2018年05月15日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun