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    「生協の白石さん」として知られる大学生協職員が、大学生活全般についてアドバイスします。

    「かわいい子には旅」の夏

    • イラスト・池田亮
      イラスト・池田亮

     学生たちはあと2か月で待望の夏休み。今の時期、大学生協に申し込みが増えるのが海外語学研修です。現地の家庭にホームステイしながら、近くの大学や語学学校に通う形が一般的です。研修期間は様々なものを用意していますが、4週間のコースを選ぶ学生が多いようです。

     申し込みの際、気にするのは各コースに参加する日本人の割合です。日本人同士でついつい固まり、日本語で会話してしまわないか、心配なのでしょう。なるべく日本人の割合が低いコースを選んでいくようです。「1か月でもっと話せるようになるぞ」と向上心に燃えている姿には、頭が下がります。就職の折にも、得た経験はきっと役立つことでしょう。

     最近は学生の保護者からも、問い合わせの電話が入ります。「現地の治安は大丈夫か」「ホームステイ先はどんな家庭なの?」といった具合です。ホームステイは、ホテルのような手厚いサービスを受けられるわけではありません。現地の家庭で普通の生活や食事を体験し、異国の文化を肌で感じられることが、かえって醍醐だいご味なのです。現地で不便な思いをするのも、異文化体験の一つでしょう。わが子を千尋の谷に落とすという獅子にならないまでも、せめて、かわいい子には旅をさせませんか。(白石昌則・東洋大生協白山店長)

    2017年06月06日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun