新しい感性が人を呼ぶ
文庫本の表紙を人気アイドルグループ・乃木坂46のメンバーが飾る「乃木坂文庫」が大学生協の店舗にも入荷しました。出版社が期間限定で企画したもので、作品ごとに1人のメンバーが登場します。文豪・芥川龍之介の小説「藪の中」も、ブロマイドのごとき表紙で、やぶめいていない柔らかな
さっそく、店内の書籍コーナーの棚に陳列してみたところ、人気グループということもあり、学生の皆さんの目を
これまで、店内では比較的ひっそりしていた書籍コーナーが、立ち止まった学生たちでにぎわい、本を手に取り、ページをめくる光景が多く見受けられるようになりました。
また、おすすめの本を店員が紹介するポップ広告を書く仕事を、通常は書籍の担当ではない学生スタッフが買って出ていました。
そのポップは、「若様軍団のボス」「りんごパンチ」など、私にはラジカルで意味不明なものでしたが、学生の反応は上々で、わかる人にはちゃんとわかる内容のようです。
「読書離れ」は、若い人のみに当てはまるものではありませんが、これをきっかけにして本を読み始め、読書の世界に誘われる人もきっといることでしょう。(白石昌則・東洋大生協白山店長)
2017年12月05日 05時20分
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