<速報> 長野で震度5強の地震
    
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    大学生の就職活動に関する最新のニュースや話題を紹介します。

    18年卒 内定率すでに3割超

     2018年卒の大学生の内定率が5月1日の時点で30%を超えた。昨年同期より10ポイント近くの増加だ。売り手市場の中、選考を前倒しで始めた企業が多いからだ。ただ、専門家は「採用枠が埋まっていない会社は多く、未内定の学生もチャンスは十分にある」と話している。(石塚公康)

    「売り手市場」で日程早まる

    • 田中さん(左端)の指導を受けながら模擬面接を受ける学生たち(東京都内で)
      田中さん(左端)の指導を受けながら模擬面接を受ける学生たち(東京都内で)

     リクルートキャリアが同社にモニター登録している学生を対象に実施した調査では、内定率は34.8%(速報値)に達していた。4月1日より20.3ポイント増え、昨年同期比で9.8ポイントも高かった。

     理系の大学院生も対象に含めた就職情報会社「ディスコ」の調査でも、内定率は37.5%で、前年同期を8.4ポイント上回った。調査後の大型連休明けに内定が出た例もあり、内定率はさらに上昇中だという。東京都内の私立大に通う男子学生(21)は今月上旬、電機メーカーから内定を得た。「4月下旬に呼び出され、2回ほど面接を受けた。別の1社でも面接が進んでいる」と話す。

     政府が企業に求めている選考解禁は6月1日だが、ディスコの武井房子・上席研究員は「売り手市場が続く中、昨年十分な人数を採れなかったため、今年は選考を前倒しした企業が多い」とする。学生が内定を得た企業のうち56.6%が従業員1000人以上の企業だ。「面談」の形で水面下で選考を進め、6月に内定を出す企業もあるという。

     同社の調査によると、内定を得て就職活動を終えた学生は全体の1割強にとどまる。武井さんは「内定をもらっても、6月上旬に第1志望の企業の面接に臨む学生は多い。企業も採用枠を埋めきったわけではない。まだまだこれからなので、内定がない学生も、焦らず就活を進めてほしい」と話す。

    油断せず面接対策しっかり

     6月の選考解禁が迫る中、面接対策に力を入れている学生は多い。ディスコが今月14日、都内で開いた就活イベントでは、模擬面接コーナーが設けられ、学生たちは企業の人事担当者らから、話し方や内容のチェックを受けた。都内の女子学生(21)は「目上の人と話すのが苦手なので、6月に向けて練習を重ねたい」と話していた。

     大学などで就職相談に乗り、この日面接官役を務めたキャリアアドバイザーの田中寛司さん(63)は「売り手市場に油断して、面接対策が進んでいない学生が目立つ。エントリーシートに書いた内容より踏み込んだ話ができるよう準備してほしい」と助言している。

    2017年05月30日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun