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    大学生の就職活動に関する最新のニュースや話題を紹介します。

    内定率8割も3人に1人が継続

     2018年卒業予定の大学生の内定率が約8割に達し、就職活動は終盤に向かいつつある。一方、1社も内定を得られなかったり、内定先に満足できなかったりして就活を続けている学生も3人に1人程度おり、専門家は「最後まであきらめないで」と呼びかけている。(恒川良輔)

    「もっと自分に合う企業あるのでは」

    • 東京商工会議所主催の合同会社説明会。学生たちは企業の担当者の話を熱心に聞いていた(東京都内で)
      東京商工会議所主催の合同会社説明会。学生たちは企業の担当者の話を熱心に聞いていた(東京都内で)

     就職情報会社「リクルートキャリア」によると、7月1日時点の内定率(速報値)は78.6%。選考が解禁になった先月1日時点から1か月で16.7ポイント上昇し、前年同期より7.5ポイント高かった。

     同「ディスコ」の調査でも、内定率は83.2%に達し、同時期としては9年ぶりに8割を突破。同社の武井房子・上席研究員は「学生の就職環境は08年に起きたリーマン・ショック以前の水準に戻った」と話す。

     しかし、同社によると、全回答者の33.8%にあたる学生が就活を継続。未内定の学生のほか、内定を得たものの、さらに自分の志望に近い企業を探す学生も多い。

     東京商工会議所が今月12、13の両日、東京都内で開いた合同会社説明会には、約100人の学生が集まった。都内の私立大に通う男子学生(23)は「すでに不動産会社から内定をもらっているが、もっと自分に合う企業があるのではないかと考え参加した」と話し、IT企業のブースなどを回っていた。

    企業の6割 追加募集を検討

     同会議所の担当者は「売り手市場の中で、採用予定人数を確保できていない企業が多い。優良な企業も採用活動を続けており、就活を続けている学生にはまだまだチャンスがある」と話す。

     就職情報会社「マイナビ」が6月に実施した調査でも、回答した約3000社のうち、「採用予定人数の確保が難しい」と答えた企業は28.1%で、前年より5.1ポイント増えた。追加募集を考えている企業は62.1%に達し、特に建設業や小売業などで多かった。

     採用コンサルタントの谷出正直さんは「企業が大学のキャリアセンターに追加募集について知らせてくることもあるので、学生は就活情報サイト以外の情報も、こまめにチェックするよう心がけてほしい」と呼びかける。

     学習院大の淡野健だんのたけし・キャリアセンター担当事務長は「内定を得た時期や獲得した会社数を他人と比べることに意味はない。自分が納得できる会社に入ることが大切だ」と話している。

    2017年08月01日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun