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    女子学生の就活について、女性キャリアコンサルタントが解説します。

    仕事と給料 よく見比べて

    • イラスト・藍原真由
      イラスト・藍原真由

     有名大学に通う女子学生が相談に来ました。

     「全国各地に転勤してまで働きたくないので一般職を希望している」とのこと。ところが彼女の親は、「せっかく高い教育費をかけて必死で受験勉強していい大学に入ったのに、一般職ではこれまでのコストに対して収入が見合わない」と反対しているそうです。

     かけてもらった教育費については親に感謝するとしても、収入だけで反対されるのはおかしいですね。一般職と総合職で収入が異なるのは確かです。でも、就職活動では、仕事の内容と給料を見比べ、自分の働く意欲にどのぐらい差があるか、よく考える必要があります。

     一方、「全国転勤がある総合職よりも一般職」という女子学生の考え方も短絡的です。総合職でも支店が関東にしかないなど転勤先が限られる会社があります。一般職に就いて、社内で総合職の男性と結婚し、夫の転勤先について行って仕事を続けるなら、自分も転勤するようなものです。最近は、社内結婚した夫婦を同じ支店に転勤させる会社もありますよ。

     「転勤が嫌だから一般職」「かけた教育費に見合う収入」などと表面的な条件にとらわれず、「自分にはどんな働き方が向いているか」「収入は、その働き方に見合っているか」を真剣に考えましょう。

    2018年02月20日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    上田晶美  (うえだ・あけみ
     キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。